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皮膚症状の鑑別診断−色素斑
2010.01.26 (Tue)|
色素斑とは
色素斑とは、皮膚の色素が増加したために生ずる限局性の色調の変化をいう。色素の量が増加するにつれて、黒い色調を帯びてくる。褐色、黒褐色、紫褐色、紫灰色、青色などの斑がある。
メラニンによるものがほとんどだが、ヘモジデリン、カロチン、胆汁色素のような体内性のものや異物によることもある。褐色、黒褐色などの斑は表皮層の色素増加による。色素の存在位置が深くなればなるほど、青紫色の色調が強くなる。
色素斑の鑑別疾患
| 病態 | 鑑別疾患 |
| 黒色(表皮、多量) | メラノサイト系腫瘍(色素細胞母斑、悪性黒色腫) |
| 褐色(表皮基底層) | 母斑・母斑症(扁平母斑、カフェオレ斑、色素失調症) |
| 内分泌関与(Addison病、肝斑) | |
| 紫外線関与(ポルフィリン症) | |
| 全身性強皮症 | |
| 黒色表皮腫 | |
| 灰褐色(真皮浅層) | 炎症後色素沈着(固定薬疹、扁平苔癬、接触皮膚炎) |
| 青色(真皮中下層) | 母斑(蒙古斑、太田母斑、青色母斑) |
| ヘモジデリン | 出血性病変 |
メラニン以外にもヘモジデリンや異物沈着も念頭におく。また、色調により色素沈着の深さが類推できる。
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皮膚症状の鑑別診断−紫斑
皮膚症状の鑑別診断−紫斑
2010.01.26 (Tue)|
紫斑とは
紫斑とは、紫紅色の斑で、真皮(〜皮下)の赤血球血管外漏出による。すなわち、単に紫色の斑というだけではなく、出血斑であることが定義である。
ガラス板で圧迫しても赤血球の行き場がないため、色は消褪しない(例:アナフィラクトイド紫斑)。紫斑の大きさにより、点状出血(径1〜5 mm)、斑状出血(溢血斑 径1〜5 cm)という用語もある。
紫斑の鑑別
| 血小板数 | 鑑別疾患 | ||||
| 紫斑 | 血小板減少 | 血小板性 | 特発性(ITP) | ||
| 症候性(白血病、SLE、DIC) | |||||
| 血小板正常 | 凝固異常 | 先天性(血友病) | |||
| 症候性(肝不全、DIC) | |||||
| 皮膚病理組織 | 壊死性血管炎 | 全身性(アナフィラクトイド紫斑、結節性多発性動脈炎) | |||
| 皮膚型(皮膚アレルギー性血管炎、皮膚型結節性動脈炎) | |||||
| 血管閉塞性・沈着性変化 | 血中異常蛋白性 | クリオグロブリン血症、原発性全身性アミロイドーシス | |||
| 血液細菌培養 | 敗血症 | ||||
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皮膚症状の鑑別診断−紅斑
皮膚症状の鑑別診断−紅斑
2010.01.25 (Mon)|
紅斑とは
紅斑とは、文字通り紅色の「斑」である。真皮乳頭層の血管拡張・充血による。赤い色調は、血管内に充満する赤血球のヘモグロビンの色調を反映する。ガラス板で圧迫すると、血管内にある赤血球が圧排されるので褪色する。紅斑は通常、炎症性反応の結果生じる可逆的な血管拡張・充血を指すのに対し、毛細血管拡張は非炎症性の持続性血管拡張を指す。また、膨疹(皮膚の限局性浮腫性隆起で、痕跡を残さず短時間で消褪する)は、紅斑を伴うことも多い。ただし、膨疹の定義自体には、色調は関係しない。
紅斑の鑑別
| 形状 | 鑑別疾患 | |
| 紅色の斑 | 類円形の紅斑 | 様々の感染症 |
| 食物アレルギー | ||
| 薬疹 | ||
| 標的様紅斑(虹彩様) | マイコプラズマ感染症 | |
| 単純性疱疹 | ||
| 薬疹 | ||
| 環状の紅斑 | 様々な膠原病(SLE、シェーグレン症候群など) | |
| 斑状(毛細)血管拡張 | 単純性血管腫 |
最初に、狭義の紅斑と血管拡張を鑑別する。分枝状の血管拡張であるクモ状血管腫などは、形態によりすぐに判別できる。斑状になっている血管拡張(非炎症性で非可逆的)の単純性血管腫などは、境界が明瞭、色調が不均一、滲出傾向を欠くことなどから炎症性の結果生じる紅斑と鑑別する。
紅斑の形状から種々の疾患を導き出す。次いで、分布状態から原因を類推する。顔面など局所のみなのか、播種状(全身性)なのかなどを考える。顔面の紅斑は、日光との関連があるかどうかを検討し、膠原病を鑑別する。また、環状を呈する疾患は限られており、かなり疾患を絞り込むことができる。
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タグ : 紅斑


