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静脈麻酔薬の特徴と禁忌

2008.01.22 (Tue)
静脈麻酔薬 特徴 禁忌
バルビツール酸誘導体 中枢抑制薬で鎮静、意識消失、抗痙攣作用を有する(鎮痛作用はない)。

長所:効果発現が早く(高い脂溶性を示すため)、導入時の興奮が少ない。作用時間も短い。
短所:呼吸・循環抑制が強い。副交感神経刺激作用が強い。
気管支喘息患者→ヒスタミン遊離作用を持つため、上気道や気管の刺激により、喉頭痙攣や気管支痙攣を誘発
重症心不全患者→静脈拡張により血圧の低下が見られる。
プロポフォール 全身麻酔の導入薬や麻酔維持に用いられる。鎮痛薬(フェンタネスト)と併用して、完全静脈麻酔が可能である。

長所:中枢抑制薬で代謝が早く、蓄積性が低いため、麻酔の維持にも使用される(覚醒が早く、日帰り麻酔にも好んで使用される)。
短所:呼吸・循環抑制は強い。静脈注射時、血管痛が強い。
 
ケタミン 中枢興奮薬で、筋注も可能な麻酔薬。

長所:鎮痛作用が強い。筋緊張が保たれ、呼吸抑制が少ない。気管支痙攣は起こさないため、気管支喘息患者にも用いられる。心拍数・血圧を上げる。
短所:発汗、流涙、唾液分泌増加(口腔内手術などでは不向き)などが起こる。脳血流を上げ、脳圧上昇させる。覚醒時に錯乱を起こす場合がある。
脳圧、眼圧上昇例、痙攣・てんかんの既往がある場合、高血圧脳虚血性疾患では使用上、注意を要する。

【補足】
・バルビタール剤の種類

①超短時間作用性:チオペンタール、チアミラール
②短時間作用性:ベントバルビタール、セコバルビタール
③中時間作用性:アモバルビタール
④長時間作用性:バルビタール、フェノバルビタール


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運動誘発電位(MEP)モニタリング時の麻酔

2007.05.17 (Thu)
【問題】運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)を測定しつつ、腫瘍切除を行うことになった。MEPの測定に影響の少ない薬剤はどれか。
a)ハロセン
b)セボフルラン
c)フェンタニル
d)ベクロニウム
e)パンクロニウム


【答え】c)フェンタニル

【解説】MEPとは傷害が予想される部位よりも上部で刺激し、下部で電位を記録することにより、その間の伝導を誘発電位として記録するものである。

手術中にその部位での伝導状態を定期的に監視することにより、運動路への手術による影響を客観的に評価することが可能となる。

MEPは吸入麻酔薬、バルビツレイトなど大部分の麻酔薬により著明に抑制される。最も影響の少ないとされるのはケタミンで、フェンタニルも比較的影響は少ない。
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