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神経障害と感覚・運動障害

2008.01.24 (Thu)
高位診断とは、麻痺の高位は各関節の運動を支配する髄節と皮膚知覚障害領域から診断する方法である。残存髄節の下限をもって表現する。

障害されている高位(おおよその髄節レベル)を決定するのは感覚異常(通常は痛覚と触覚の検査程度で十分である)が、どの皮膚分節レベル以下に存在するか、あるいは叩打痛が大まかに脊椎のどのあたりに存在するかによる。たとえば、疼痛や知覚障害が母指にあればC6、中指にあればC7、小指にあればC8神経根症を考える…といった具合である。以下に、その対応表を示す。

C5~Th1障害高位診断
高位 障害神経根 知覚障害 運動障害
C4~C5 C5 上腕外側 三角筋、上腕二頭筋
C5~C6 C6 前腕外側(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ指)  
C6~C7 C7 中指(Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ指) 上腕二頭筋
C7~Th1 C8 前腕中側(Ⅳ、Ⅴ指)  
Th1~Th2 Th1 前腕中側(尺指)  

L4~S1の障害高位診断
高位 障害神経根 知覚障害 運動障害
L3~L4 L4 下腿内側 前脛骨筋
L4~L5 L5 母趾~第Ⅳ趾背面 長母趾伸筋
L5~S1 S1 足外側第Ⅴ趾 長短腓骨筋


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胸髄症をきたす病態

2006.12.02 (Sat)


胸髄症をきたす病態



【胸髄症とは】
 【胸髄症をきたす病態】に挙げる原因により、胸髄の神経が圧迫を受け神経障害が出現した状態のことを胸髄症という。胸髄症は比較的稀な病態であり、その原因として、胸髄を取り囲む胸椎(背骨)は胸郭によって安定し可動性が少ないため、頚椎や腰椎と比較すると加齢性変化が出現しづらい為であると考えられている。
 一般的に中年以降に発症し、最初の症状は下肢の痺れ感や脱力であることが多く、徐々に体幹部にまで及び、体幹部の帯状の痛みを生じることもある。症状が進行してくると歩行障害や膀胱直腸障害(頻尿、尿閉、尿失禁または便秘など)が出現する。初期症状が下肢だけの場合、診断が難しいため、腰椎疾患として治療され正確な診断までに時間を要することも稀ではない。

【胸髄症をきたす病態】
 胸髄症の原因としては、椎間板が突出することにより発症する胸椎椎間板ヘルニア、加齢性変化によって脊椎が変形し骨棘が出現することによって脊髄を圧迫する変形性胸椎症、脊椎に存在する靭帯(後縦靭帯や黄色靭帯)が骨に変化してしまうことにより脊髄を圧迫する後縦靭帯骨化症や黄色靭帯骨化症がある。
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