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統合失調症の幻聴を体験できる動画

2014.01.06 (Mon)
統合失調症にみられるSchneiderの一級症状には、

1) 思考化声(自分の考えていることがそのまま声になって聞こえてくる)。
2) 対話性の幻聴
3) 自己の行為をそのつど批評する声
4) 身体への被影響体験
5) 思考奪取:自分の考えが抜き取られる.
6) 感情面や意欲面への被影響体験


などがあります。幻聴について、「対話性の幻聴」「自己の行為をそのつど批評する声」と言われても、具体的にはどのようなものなのか、分かりにくいものですが、それを再現した動画がYoutube上にアップロードされていました。



動画をアップロードされていた方のコメントでは、「ホワホワ音(耳鳴りのような)が頻繁に鳴っており、これが三ヶ月ほど続いてから発症しました­。音頭自体も、ホワホワ音の音程と一緒にやってくることが時々あります」とのことであり、こうした幻聴が長時間続く状態で発症したようです。
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統合失調症の治療について

2007.07.19 (Thu)
外来治療と入院治療に分けられる。薬物療法が大きな柱となるが、その他の治療法も病相の時期(急性期、慢性期など)に応じて適宜選択される。いずれにせよ、専門医(精神科医など)に受診、相談することが望ましい。急性期での治療は抗精神病薬を中心とした薬物療法が原則である。急性期以降には、意欲低下や自閉傾向に対して活動性を亢進させ社会生活への適応性の増大を目的とする生活療法や、自立した社会復帰を目的としたリハビリテーションが行われる。

薬物療法としては、定型抗精神病薬および非定型抗精神病薬がある。
主にドパミンD2受容体拮抗作用を持つ抗精神病薬(日本では20数種類が使用できる)の投与が、陽性症状を中心とした症状の軽減に有効である。近年、従来の抗精神病薬よりも、副作用が少なく陰性症状にも有効性が高いなどの特徴をもった非定型抗精神病薬と呼ばれる新しいタイプの薬剤(リスペリドン、ペロスピロン、オランザピン、クエチアピン)が開発され、治療の主流になりつつある。さらに、最近アリピプラゾールが加わり、わが国では現在5種類の非定型抗精神病薬が使用可能となっている。ただ、非定型抗精神病薬が治療の質を向上させたのは事実であるが、新たな問題もある。副作用面では、オランザピン、クエチアピンが稀に高血糖・糖尿病を誘発することがあるなどの新たな副作用にも注意が必要である。

薬物療法以外の治療法としては、生活療法およびリハビリテーションを行う。
生活療法
生活指導、リクレーション療法、作業療法などを行う。
・生活指導
精神症状や長期入院によってみだれたり、欠如する傾向がみられる起床、更衣、洗顔、歯磨き、頭髪や着衣などの身だしなみ、身辺整理など基本的な日常動作や行為を矯正し、再び習慣づけるための指導で、生活指導を通して対人関係に必要な協調性や責任感を身につけさせることを目的とする。
・リクレーション療法
個人的な治療法としてではなく、ゲーム、スポーツ、歌や踊りなどを介した集団的治療法としての意義が強い。患者の緊張緩和を促進し、リクリエーションを通した行動で治療者と結びつくことで、他者との協調性を高めるなど対人関係の改善に有用である。
・作業療法
種々の作業を行うことを通して、低下した患者の活動性や作業能力を賦活・改善し、患者の病的部分の除去、健康面の増大をはかり、自立心や自己責任の自覚を促す。非言語的な交流がストレス解消につながったり自己価値観を高めたりする効果がある。デイケアプログラムの一環として行われることが多いと言われている。

リハビリテーション
長期入院による病院生活から、社会復帰して自立するための諸権利を回復することを目的とした様々な活動の総称。
精神科リハビリテーションには、
1)患者が実社会で生活していくための訓練
2)患者の生活能力に合わせた生活環境の用意
の2面がある。
リハビリテーションの目的には、長期目的と短期目的があり、最終目的である長期目的を達成するために手近な短期目的を達成していく。目標を達成させるポイントは、患者の意欲の持続にある。目標達成の訓練として、生活上の具体的な必要技術を教え、達成度を客観的に評価できる生活技能訓練Social Skill Trainingなどがある。
統合失調症を有する患者は、陰性症状に起因するためと、社会的経験が不足しがちなことにより、社交、会話などの社会的技能(social skill)が不足していることが多い。それらの訓練として、Social Skill Training(SST)を行うことがある。デイケアプログラムの一環として行われることが多い。

さらに、心理教育や心理療法も行う。
薬物療法によって陽性症状が軽減しても、自らが精神疾患に罹患しているという自覚(いわゆる「病識」)を持つことは容易ではない。病識の不足は、服薬の自己中断から再発率を上昇させることが知られている。病識をもつことを援助し、疾患との折り合いの付け方を学び、治療意欲を向上させるために心理教育を行うことが望ましい。また、患者本人のみならず、家族の援助(家族教育)も行うこともある。 また、薬物療法と並行して、疾患の心理的な受容、疾患や治療に伴い経験した喪失体験の受容などを援助するために個人精神療法を行うこともある。
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