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卵巣胚細胞腫瘍の病期分類

2010.02.11 (Thu)
国際産婦人科連合(FIGO)および対がん米国合同委員会(AJCC)が病期の分類を行っている。

卵巣胚細胞腫瘍の病期分類


I期
I期の卵巣性胚細胞腫瘍とは、卵巣に限局する増殖である。

IA期:腫瘍が一側の卵巣に限局する;被膜は破綻しておらず、卵巣表面に腫瘍が認められない。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。*1

IB期:腫瘍が両側の卵巣に限局する;被膜は破綻しておらず、卵巣表面に腫瘍が認められない。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。* 1

IC期:腫瘍は、つぎのいずれかの症状を伴って一側または両側の卵巣に限局する:被膜破綻、卵巣表面に腫瘍が認められる、腹水または腹腔洗浄液にがん細胞がみられる。

*1[注: 腹水の悪性度は分類されていない。腹水が生じていてもがん細胞がみられない限り病期決定には影響しない。]

II期
II期の卵巣性胚細胞がんは一側または両側の卵巣を含む増殖で、さらに骨盤内に進展および/または転移が認められる。

IIA期:がんの進展および/または転移が、子宮および/または卵管に及んでいる。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。

IIB期:がんが他の骨盤内臓器に進展および/または転移している。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。

IIC期:骨盤内に進展および/または転移し(IIA期またはIIB期)、さらに腹水または腹腔洗浄液にがん細胞がみられる。

症例をIC期あるいはIIC期に分類する際の判定規準が異なれば、診断にも影響が及ぶ。この影響を正しく評価するには、被膜破綻が

1)自発的であるか
2)外科医によるものか

そしてがん細胞が検出されたのは

1)腹腔洗浄液か
2)腹水か


を判定すること。

III期
III期の卵巣性胚細胞がんは一側または両側の卵巣を含む増殖で、骨盤外に腹腔内進展が顕微鏡的にみとめられる。肝表面に転移があればIII期とする。小骨盤に腫瘍が限局しているものの、組織学的に小腸または大網への悪性病変の進展が確認されるもの。

IIIA期:骨盤外に顕微鏡的腹腔内転移がある(肉眼的腫瘍なし)。

IIIB期:骨盤外に最大で直径2cm以下の肉眼的腹腔内転移がみられる。

IIIC期:骨盤外に最大で直径2cmを超える腹腔内転移および/または所属リンパ節転移がみられる。

IV期
IV期の卵巣性胚細胞腫瘍とは、一側または両側卵巣を含む増殖とともに遠隔転移が認められるものをいう。胸水がある場合は、細胞所見が陽性であればIV期とする。肝実質転移がある場合もIV期とする。

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上皮性卵巣癌の病期分類

2010.02.11 (Thu)
国際産婦人科連合(FIGO)および、対がん米国合同委員会(AJCC)が病期の分類を行っている。

上皮性卵巣癌の病期分類


I期
I期の卵巣がんは卵巣に限局する腫瘍である。

IA期:一側の卵巣に限局する腫瘍;被膜は破綻しておらず、卵巣表面の腫瘍なし。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。*1

IB期:両側の卵巣に限局する腫瘍;被膜は破綻しておらず、卵巣表面の腫瘍なし。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。*1

IC期:次のいずれかの症状を伴う一側または両側の卵巣に限局する腫瘍:被膜破綻、卵巣表面に腫瘍あり、腹水または腹腔洗浄液にがん細胞がみられる。

*1[注:腹水の悪性度の用語は分類されていない。腹水が生じていてもがん細胞がみられない限り病期決定には影響しない。]

II期
II期の卵巣がんは一側または両側の卵巣に存在し、さらに骨盤内に進展および/または転移する腫瘍である。

IIA期:がんの進展および/または転移が、子宮および/または卵管に及んでいる。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。

IIB期:がんが他の骨盤内臓器に進展および/または転移している。腹水または腹腔洗浄液にがん細胞はみられない。

IIC期:骨盤内に進展および/または転移し(IIA期またはIIB期)、さらに腹水または腹腔洗浄液にがん細胞がみられる。

症例をIC期およびIIC期に分類する際の判定規準が異なれば、診断にも影響が及ぶ。この影響を正しく評価するために、被膜破綻が

1)自発的であるか
2)外科医によるものかを知ること


がん細胞が検出されたのは

1)腹腔洗浄液か
2)腹水か


を知ることが役立つ。

III期
III期の卵巣がんは一側または両側の卵巣に存在し、骨盤外に腹腔内播種が顕微鏡的にみとめられる腫瘍である。肝表面に転移があればIII期とする。小骨盤に腫瘍が限局しているものの、組織学的に小腸または大網への拡大が確認されるもの。

IIIA期:骨盤外に顕微鏡的腹腔内転移がある(肉眼的腫瘍なし)。

病期IIIB:骨盤外に最大で直径 2 cm 以下の肉眼的腹腔内転移がみられる。

IIIC期:骨盤外に最大で直径 2 cm を超える腹腔内転移および/または所属リンパ節転移がみられる。

IV期
IV期の卵巣がんは、一側または両側の卵巣に存在し、遠隔転移を伴う腫瘍である。胸水がある場合は、IV期となる陽性の細胞学的検査結果が得られるはずである。肝実質転移がある場合もIV期とする。

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