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意識障害を起こす疾患

2007.05.31 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
意識障害を起こすのはどれか。
a 痛風
b 糖尿病
c 骨粗鬆症
d 変形性関節症
e 前立腺肥大症



正解:b 正解率:97.0%

解説:意識障害としては、大脳や脳幹を直接障害する頭蓋内疾患の他に、脳神経機能を二次的に障害させる種々の全身性の異常が原因となる。
1)頭蓋内病変:脳血管障害、脳腫瘍、脳外傷、脳炎、髄膜炎 など
2)全身性病変:循環器・呼吸器疾患による脳の低酸素、電解質・浸透圧異常、糖代謝異常(高血糖・低血糖)、内分泌異常、薬物中毒 などがある。

糖尿病における意識障害は、糖尿病性昏睡があげられる。その分類として、以下のようなものがある。
1)糖尿病性ケトアシドーシス性昏睡:インスリンの絶対的不足に伴い細胞内の糖が欠乏し、脂肪酸からエネルギーを取り出そうとすると副産物として生じるケトンが全身性の代謝性ケトアシドーシスを引き起こして発症する。意識障害、低体温、腹痛などが症状。1型糖尿病患者に多い。
2)高浸透圧性非ケトン性昏睡:高血糖性高浸透圧状態は、高血糖に脱水が加わって起こる。意識障害が主症状。高齢者はそもそも脱水状態になりやすいのでこの病態にもなりやすい。高齢の2型糖尿病患者に多い。

上記二つの高血糖による意識障害のほか、糖尿病患者は治療薬の副作用によって低血糖による意識障害や乳酸アシドーシスを呈する場合もある。

故に、b 糖尿病が正解である。      
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下腹部の緊満感を主訴として来院した72歳男性

2007.05.30 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 72歳の男性。下腹部の緊満感を訴え来院した。3年前から夜間に排尿のため起きるようになり,半年前からは排尿困難が増強していた。昨夜から尿意はあるが尿は1,2滴しか出ないという。下腹部は小児頭大に膨隆し,軽い圧痛がある。体温36.4℃,脈拍80/分,整。血圧140/82mmHg。血清生化学所見:尿素窒素32mg/dl,クレアチニン2.5mg/dl,Na 137mEq/l,K 4.5 mEq/l,Cl 105mEq/l。
 適切な処置はどれか。
a 輸液
b 利尿薬投与
c 導尿
d 浣腸
e 血液透析



正解:c 正解率:96.6%

解説:
①72歳男性(前立腺肥大症は高齢な男性に多い)
②3年前から夜間に排尿のため起きるようになり,半年前からは排尿困難が増強(夜間の排尿回数が増えることや排尿障害がみられる)
③昨夜から尿意はあるが尿は1,2滴しか出ない(尿閉がみられる)
④下腹部は小児頭大に膨隆し,軽い圧痛(②~④より、下部尿路閉塞があると考えられる)

以上より、前立腺肥大症であるとかんがえられる。
ゆえに、まずは尿閉に対して導尿を行う。
その後は内服薬(交感神経α1遮断薬や抗アンドロゲン剤)や、レーザー光線治療:ILCP(前立腺組織内凝固術)、VLAP(ビデオ直視下前立腺蒸散術)や電気メス治療:経尿道的前立腺切除術(TUR-P) 、開腹手術などをおこなう。
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