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関節リウマチの鑑別診断
2010.06.21 (Mon)
鑑別診断 | RAと異なる診察所見 | RAと一致する診察所見 | RAと異なる病歴 | RAと異なる検査所見 |
変形性関節症 | DIP関節腫脹、MCP関節正常 | PIP関節腫脹 | より高齢 | 血清反応、炎症反応正常 |
SLE | 蝶形紅斑、脱毛、口腔潰瘍 | PIP、膝関節腫脹 | 光線過敏、移動性関節炎 | ANA、補体低下、血球減少 |
ウィルス性(HPV B19、肝炎、風疹、HIV) | 皮疹、肝脾腫 | PIP、MCP、手関節腫脹 | 子供(HPVB19:リンゴ病)への暴露、STD | 肝酵素上昇、ウィルス抗体検査 |
リウマチ性多発筋痛症 | 近位筋の痛み、手の浮腫 | PIP、手関節腫脹 | 高齢、寝返りにおける疼痛 | 抗CCP抗体陰性、高度の炎症反応 |
乾癬性関節炎 | 皮疹、DIP、nail pitting、腱付着部炎、脊椎炎 | PIP関節腫脹 | 乾癬の家族歴、大動脈弁閉鎖不全 | 血清反応陰性 |
更年期 | 関節熱感なし | PIP、MCP関節腫脹、こわばり | 更年期発症し、数ヶ月で寛解 | 血清反応、炎症反応正常 |
岡田正人 分類不能関節炎に対する個別化医療-予後予測と治療方針決定 リウマチ科 2010;43 (2):85-9.
関節リウマチの新分類
2010.06.21 (Mon)
【2009 ACR/EULAR関節リウマチ分類基準】
1つ以上の腫脹関節あり(診察、超音波、MRIのいずれか)
↓
より可能性の高い他の関節炎が考えられない。
↓
単純X線写真にて、関節リウマチに典型的な骨びらん→あり:関節リウマチ
↓
なし:以下の分類基準に当てはまるか検討。6点以上で関節リウマチ診断確定。
小関節:MCP、PIP、1stIP、2~5MTP、手首
中、大関節:肩、肘、膝、股、足首
OAとの鑑別のためDIP、1stCMC、1stMTPは除外
陽性基準は施設ごとの正常値を超える場合
低値陽性:正常上限から正常上限の3倍まで
高値陽性:正常上限の3倍を超える場合
国際基準ユニットができれば変更予定
評価時に腫脹または圧痛関節の内で、患者が申告する罹患期間
陽性基準は、施設ごとの正常値を超える場合
スコアリングには最低1つの血清反応と最低1つの炎症反応の測定が必要
【関連記事】
関節リウマチの症状
リウマチ熱とは
1つ以上の腫脹関節あり(診察、超音波、MRIのいずれか)
↓
より可能性の高い他の関節炎が考えられない。
↓
単純X線写真にて、関節リウマチに典型的な骨びらん→あり:関節リウマチ
↓
なし:以下の分類基準に当てはまるか検討。6点以上で関節リウマチ診断確定。
腫脹または圧痛のある関節数(診察) | |
中、大関節の1ヶ所 | 0 |
中、大関節の2~10ヶ所 | 1 |
小関節の1~3ヶ所 | 2 |
小関節の4~10ヶ所 | 3 |
最低1つの小関節を含む11ヶ所以上 | 5 |
中、大関節:肩、肘、膝、股、足首
OAとの鑑別のためDIP、1stCMC、1stMTPは除外
血清反応 | |
リウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体の両方陰性 | 0 |
RF、抗CCP抗体のいずれかが低値陽性 | 2 |
RF、抗CCP抗体のいずれかが高値陽性 | 3 |
低値陽性:正常上限から正常上限の3倍まで
高値陽性:正常上限の3倍を超える場合
国際基準ユニットができれば変更予定
罹患期間 | |
6週未満 | 0 |
6週以上 | 1 |
炎症反応 | |
CRP、ESRの両方が正常 | 0 |
CRPもしくはESRのいずれかが異常高値 | 1 |
スコアリングには最低1つの血清反応と最低1つの炎症反応の測定が必要
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