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リウマチ熱とは

2007.02.21 (Wed)


リウマチ熱とは



【概念】
リウマチ熱とは、上気道への化膿性連鎖球菌の感染後に起こる自己免疫疾患であり、学童期に好発する。上気道への化膿連鎖球菌の感染後の免疫応答が病態を形成していると考えられている。すなわち、A群溶血性連鎖球菌感染後に、抗原の類似性によって心筋や滑膜組織に対する交差反応が生じ、宿主の免疫応答によって組織が障害される。

【症状】
咽頭炎・扁桃炎などの溶連菌感染の数週間後に関節痛や発熱をともなって発症する。

・移動性多関節炎
肘や膝などの大関節が侵されやすく、しばしば数日で場所を移動する。後遺症を残さずに治癒する。

・皮膚症状
輪状紅斑、皮下結節

・汎心臓炎 pancarditis
菌体成分と心臓組織に共通の抗原性があるために交差反応を生じ、これによって心臓の全層に炎症が生じる。特に僧帽弁閉鎖不全症もしくは大動脈弁閉鎖不全症を呈する。
→リウマチ性心炎
1)線維素性心外膜炎
2)リウマチ性心筋炎
3)リウマチ性心内膜炎

【検査】
検査所見は、赤沈の亢進,C反応性タンパクの陽性,白血球増多,抗ストレプトリジンO価の上昇,ECG上でP‐R間隔の延長などが認められる。

【診断】
ジョーンズの基準による。これは、リウマチ熱rheumatic feverの診断を確定するため、1965年,T. D. Jonesにより提出された診断基準である。
〔大症状〕 
1)心炎, 2)多発性関節炎, 3)小舞踏病, 4)皮下小結節, 5)輪状紅斑
〔小症状〕
臨床像: 1)発熱, 2)関節痛, 3)リウマチ熱の確かな既往歴またはリウマチ性心疾患の現存.
検査成績: 4)赤血球沈降速度の促進, 5)C反応性タンパク(CRP)の存在, 6)白血球増多, 7)心電図上P‐R間隔の延長

(大症状のうち2つ、あるいは1つの大症状と2つの小症状で診断)

【合併症】
シドナム舞踏病 sydenham's chorea
反復する把握運動や回内運動が特徴的であり、睡眠中は出現しない。

【治療】
・抗炎症剤の投与
・心炎を伴う場合はステロイドホルモンを、心炎を伴わない場合はアスピリンを投与する。
・抗生剤
心炎の有無を問わず、経口ペニシリンを十分量投与する。

【今日の一問一答】○or×
下部胸骨左縁に収縮期雑音があればリウマチ性心炎を疑う。
→答えはコチラ


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