聴診-Ⅲ音とⅣ音の意味
2007.03.12 (Mon)
聴診-Ⅲ音とⅣ音の意味
【Ⅲ音】
・機構
拡張早期の心室の急速充満期に発生する振動で、臥位もしくは左側臥位で心尖部で聴かれやすい。
・意義
心室拡張期容量負荷(生理的なⅢ音は、30歳以下の若年者の50%~80%で聴取される)
・聴かれる疾患
1)房室血流の増加(絶対的)→MR、AR、VSD、ASD、PDA
【Ⅳ音】
・機構
心室の進展性が減少し、心室の拡張末期圧が上昇していると強力な心房収縮生じて発生する。
・意義
心房収縮(atrial kick)
・聴かれる疾患
虚血性心疾患、高血圧、大動脈弁疾患、HOCM、心不全
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