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発熱、咳漱、膿性痰を主訴として来院した42歳男性

2007.04.26 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」96F4
 42歳の男性。生来健康であったが,昨日夜から高熱,咳および喀痰が生じたため来院した。意識は清明。体温39.0℃。呼吸数22/分。脈拍98/分,整。血圧128/76 mmHg。心雑音はない。喀痰は膿性。血液所見:赤血球470万,Hb 15.6 g/dl,白血球12800。胸部X線写真で右下肺野に浸潤影を認める。
 この症例について正しいのはどれか。
a 直ちに喀痰のGram染色検査を行う。
b 直ちに胃液で抗酸菌を培養する。
c 直ちに抗菌薬を投与する。
d 喀痰培養は治療開始後に実施する。
e 起因菌が同定されるまで治療開始を待つ。



正解:a 正解率:74.4%

解説:
①昨日夜から高熱,咳および喀痰が生じた。
②喀痰は膿性。
③白血球12,800
④胸部X線写真で右下肺野に浸潤影
これらから、細菌性肺炎であると考えられる。
起因菌の同定や、抗菌薬で何を使用するかを決定する上で、Gram染色が必要となる。

細菌性肺炎の原因菌は肺炎球菌が最も多く、次いでインフルエンザ菌である。そのほか、黄色ブドウ球菌やクレブシエラ菌が原因となる。

細菌性肺炎の症状としては、発熱、咳、膿性痰がみられ、それに加えて胸痛がみられることもあり、この場合は胸膜への炎症の広がりを示唆する。身体所見では、呼吸数や脈拍の増加がみられる。重症例では呼吸困難、チアノーゼ、意識障害がみられ、緊急に治療を開始する必要がある。

咳と痰という症状の共通する気管支炎に比べ、高い発熱や胸痛、呼吸困難などは肺炎を疑わせる症状である。


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