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日中の眠気を主訴に来院した54歳男性

2007.05.07 (Mon)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 54歳の男性。日中の眠気を主訴に来院した。営業で日中は車を運転することが多く,週に1,2日は夜11時まで勤務する。毎日ビール500ml缶を5缶飲む。元来健康で人一倍体力に自信があったが,最近身体がだるく,昼間の運転中によく居眠りしそうになる。妻から睡眠時いびきが大きく,時々息をしないことがあると言われている。身長165cm,体重92kg。脈拍84/分,整。血圧142/96mmHg。血清生化学所見:空腹時血糖132mg/dl,総コレステロール224mg/dl,HDL-コレステロール38mg/dl,トリグリセライド196mg/dl,AST 37単位,ALT 48単位,γ-GTP 86単位(基準8~50)。安静時心電図は正常。
 この患者への指導で適切でないのはどれか。
a ポリソムノグラフィ検査
b 長時間運転の制限
c 睡眠薬の内服
d 体重の減量
e 禁酒



正解:c 正解率:93.8%

解説:
1)日中の眠気
2)最近身体がだるく,昼間の運転中によく居眠りしそうになる→傾眠傾向。
3)妻から睡眠時いびきが大きく,時々息をしないことがあると言われている→睡眠時の無呼吸状態
4)BMI=33
こういったことから、睡眠時無呼吸症候群であると考えられる。
故に、検査としてa ポリソムノグラフィ検査が必要となり、傾眠傾向から、b 長時間運転の制限を勧める。かつ、肥満であるためにd 体重の減量、e 禁酒を勧める。

また、睡眠時無呼吸症候群患者に、c 睡眠薬の内服やアルコールは、上気道筋の弛緩をもたらし、無呼吸を悪化させる作用があるので、避けるべきである。

故に、c 睡眠薬の内服が誤りである。

ちなみに、治療としては、睡眠時に鼻腔持続陽圧呼吸治療(nasal C-pap)やマウスピース使用を行う。


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