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胸部の重圧感を訴えて来院された78歳男性

2007.05.10 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 78歳の男性。上腹部から前胸部にかけての重圧感を訴えて,無床診療所を独歩で受診した。同症状は6時間前から出現し,冷汗を伴い,和らぐことなく続いた。胸部の聴診ではcoarse crackles〈水泡音〉を聴取する。心電図で,I,aVL及びV4~6誘導にSTの上昇を認めたため,直ちに救急処置を行った。
 引き続いて行う対応で最も緊急度の低いのはどれか。
a 転送先の手配
b 家族への連絡
c 紹介状の作成
d 診断書の作成
e 救急隊への搬送要請



正解:d 正解率:67.0%

解説:
1)上腹部から前胸部にかけての重圧感(胸部痛)
2)6時間前から出現(胸部痛が長時間続いている)
3)冷汗を伴い、和らぐことなく続いた。(冷汗)
4)胸部の聴診でcoarse crackles(右心不全の可能性)
5)心電図で,I,aVL及びV4~6誘導にSTの上昇(側壁[左冠動脈回旋枝LCX]梗塞?)

ということより、心筋梗塞であると考えられる。
心臓治療専門施設(CCU)の整った病院へ搬送し、血行再建術などの治療を行う必要がある。

こうした観点から、緊急を要する状態であり、
a 転送先の手配
b 家族への連絡
c 紹介状の作成
e 救急隊への搬送要請
といったことを考慮する必要がある。

d 診断書の作成が、優先順位として最も低いと考えられる。


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