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腎不全の原因疾患

2007.05.15 (Tue)
【問題】血清クレアチニン0.8mg/dl、尿蛋白、4.2g/dayの患者において、10年後に末期腎不全に至る可能性が最も低いと考えられるものを1つ選べ。
a.膜性腎症
b.巣状糸球体硬化症
c.膜性増殖性糸球体腎炎
d.糖尿病性腎症
e.アミロイド腎症



【答え】a.膜性腎症

【解説】腎不全とは、腎の血流障害、機能ネフロンの減少、尿路の閉塞により、窒素代謝物や水、電解質の排泄が十分にできなくなり、体液の量的・質的恒常性が維持できなくなった状態を指す。急性腎不全および慢性腎不全に分類される。

a.膜性腎症は、進行が非常に緩慢であるため長期的に自然完解する症例(1/3例)も少なくない。ゆえに、腎不全に至る可能性が最も低いと考えられる(ただし、未治療例では、25%程度が慢性腎不全に移行する)。

b.巣状糸球体硬化症は、ステロイド抵抗性であり腎機能予後は悪く慢性腎不全に至る。

c.膜性増殖性糸球体腎炎は、経過が一般に進行性で10年生存率は50%以下とされ、とくに半月体形成をよく伴うII型の予後が悪いとされている。

d.糖尿病性腎症は、血糖コントロールが不良であれば、糖尿病発症5~10年で約20%
が第3期腎症(顕性腎症)に陥る。進行すれば腎不全に陥り人工血液透析が必要となる。現在わが国では新規血液透析導入者の約30%が糖尿病性腎症である。

e.アミロイド腎症は進行性の経過をとり、予後不良である。


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