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高カリウム血症に対する治療

2007.05.15 (Tue)
【問題】急性腎不全の患者において、血清クレアチニン6.5mg/dl 、血清カリウム7.8mEq/Lで、心電図でP波の消失およびQRS幅の拡大がみられた。行うべき治療法として適切でないものを、1つ選べ。
a.重炭酸ナトリウム液点滴静注
b.インスリン+ブドウ糖点滴静注
c.フロセミド+生理食塩水点滴静注
d.陽イオン交換樹脂腸注
e.グルコン酸カルシウム液静注



【答え】c フロセミド+生理食塩水点滴静注

【解説】「血清カリウム 7.8mEq/L」と高カリウム血症を示し、「P波の消失、QRS幅の拡大」という高カリウム血症に特徴的なECGが見られている。血清クレアチニン6.5mg/dlであることから、急性腎不全にともなう高カリウム血症であると考えられる。致死的な不整脈発生の前に、短時間で重篤な症状に陥りやすいので、迅速に血中のカリウム濃度を下げる必要がある。
 
高カリウム血症の治療としては、以下のような治療法がある。
 ①カリウムの心筋への作用を拮抗的に抑える(→不整脈への予防)
  )Ca製剤の投与
⇒e正解
 ②血中のカリウムを低下させる
  )重炭酸Na投与(→代謝性アシドーシスの是正)⇒a正解
  )ブドウ糖+インスリン投与(→カリウムを細胞内へシフトさせる)⇒b正解
  )陽イオン交換樹脂投与(→腸粘膜を介し血中カリウムと結合)
⇒d正解

 c.フロセミド+生理食塩水点滴静注は、長期の補正法としては妥当かも知れないが、今回のケースでは、迅速性を求められると考えられるので、適切ではない。


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