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脱水による急性腎不全

2007.05.25 (Fri)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
脱水による急性腎不全でみられるのはどれか。
a 頻脈
b 血圧上昇
c 喘鳴
d 血尿
e 貧血



正解:a 正解率:62.8%

解説:急性腎不全は、その原因により1)腎前性 2)腎性 3)腎後性 に分類できる。今回の場合、脱水による急性腎不全であるので、腎前性腎不全(脱水、ショック、心不全の存在がある場合に起こる)に分類される。

腎前性腎不全での診断のポイントとしては、以下の通りである。
・老人、発熱、食事摂取不能、下痢、嘔吐、利尿剤服用等の脱水をきたす恐れのある病歴を有する。

・皮膚の乾燥、turgorの低下、頻脈、血圧降下、ヘマトクリット上昇、尿比重上昇、心陰影縮小、中心静脈圧低下等の所見がある。

・補液により尿量が得られ腎不全は速やかに回復する。

a○著明な細胞外液量減少により、頻脈が起こる。
b×血圧上昇ではなく、血圧降下が起こる。
c×喘鳴は、気道狭窄や不完全閉塞により聴診器なしで聴かれる異常呼吸音である。腎前性腎不全との関連性はないと考えられる。
d×血尿は、腎前性腎不全との関連性は低いと考えられる。
e×貧血は、慢性腎不全でエリスロポエチン分泌障害から起こると考えられる。

【補足】
ちなみに、血尿は以下のような鑑別を要する。
原因疾患は、膀胱炎や尿路結石、腎炎、腎癌、膀胱癌などの尿路系疾患がある。

1)尿潜血反応陽性・無症候性血尿で小児期から持続性の血尿の場合
家族性血尿、Alport症候群、菲薄基底膜症候群、遊走腎

2)突発的な肉眼的血尿の場合
腎動静脈瘻、ナッツクラッカー現象、行軍ヘモグロビン尿症

3)超音波検査で異常所見のある場合
癌、尿路結石、血管異常、嚢胞性腎疾患(ADPKDなど)、先天異常など泌尿器科的疾患


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