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無月経を主訴に来院した32歳女性

2007.05.30 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
32歳の女性。無月経を主訴に来院した。
現病歴:毎月規則正しかった月経が今月はなかったため来院した。1年前から月経量の増量に加え,月経痛もひどくなってきており,1週前から嘔気と乳房緊満感とを認めている。最近排尿回数が増えている。未婚であるがパートナーはいる。婦人科受診は初めてである。
既往歴:妊娠・分娩歴はない。
現症:意識は清明。身長160cm,体重46kg。脈拍72/分,整。血圧118/70mmHg。全身所見で特に異常は認めない。内診上,子宮は前傾前屈,新生児頭大,弾性硬。可動性はやや不良であるが圧痛はない。両側付属器は触知しない。
検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-),潜血(-)。血液所見:赤血球360万,Hb 10.0g/dl,白血球8400,血小板28万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl,アルブミン3.9g/dl,尿素窒素14mg/dl,クレアチニン0.8mg/dl,総コレステロール180mg/dl,AST 26単位,ALT 28単位,LDH 310単位(基準176~353)。妊娠反応陽性。
 この女性の合併疾患で最も考えられるのはどれか。
a 急性胃炎
b 慢性肝炎
c 子宮筋腫
d 尿路結石
e 骨盤内炎症性疾患



正解:c 正解率:80.4%

解説:
「毎月規則正しかった月経が今月はなかった」「1週前から嘔気と乳房緊満感とを認めている」「妊娠反応陽性」ということから、妊娠していると考えられる。その上で、合併疾患を考える。

①32歳の女性(子宮筋腫は、40歳代に最も多く発見されるが、若年者も増加傾向にある)
②1年前から月経量の増量、月経痛もひどくなってきている(月経量の増加や月経時腹痛や腰痛をきたす)
③最近排尿回数が増えている(筋腫の増大に従って、膀胱の圧迫症状が生じている)
④全身所見で特に異常は認めない、ラボデータ正常(急性胃炎や慢性肝炎、尿路結石は考えにくい)
⑤両側付属器は触知しない(付属器の腫大などはない)

ゆえに、c 子宮筋腫が最も考えられる。


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