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抗菌薬服用30分後に全身のそう痒感が生じた22歳男性

2007.06.22 (Fri)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 22歳の男性。耳鼻科で中耳炎と診断され,処方された抗菌薬を服用した。30分後に顔面の腫脹感と全身のそう痒感とを自覚した。自力で来院したが,顔面の紅潮と腫脹,口唇部の腫脹および嗄声が認められ,胸内苦悶を訴えたのち嘔吐した。体温35.8℃。呼吸数24/分。脈拍110/分,整。血圧78/40mmHg。マスクでの酸素投与と静脈路確保とを行った。
 まず投与すべき薬剤はどれか。
a アミノフィリン
b エピネフリン
c ニトログリセリン
d フロセミド
e リドカイン



正解:b 正解率:60.1%

解説:
①「抗菌薬服用30分後に、顔面の腫脹感と全身のそう痒感」
②「顔面の紅潮と腫脹,口唇部の腫脹および嗄声」
③「胸内苦悶を訴えたのち嘔吐」
④「脈拍110/分,整。血圧78/40mmHg」

以上より、抗菌薬によるアナフィラキシーショックであると考えられる。

×a アナフィラキシーショックを通常の気管支拡張薬で救命することは難しく、まず投与すべき薬剤ではない。

○b 治療目的として、呼吸と循環を緊急に改善させる必要がある。気管支拡張、血圧上昇作用をもつため、アナフィラキシーショックにはエピネフリンが用いられる。

×c ニトログリセリンは、血管拡張作用があるので狭心症にもちいられる。アナフィラキシーショックでは、喉頭狭窄や低血圧などがまず問題となる。

×d ショックでは乏尿をきたすことがあるが、まず投与すべき薬剤ではない。

×e リドカインは心室性不整脈に用いる。心室細動に移行した場合などには有用であるが、まずはショックによる血圧低下などを処置すべきである。


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