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肺水腫でみられる所見

2007.07.04 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
肺水腫で認められないのはどれか。
a 起坐呼吸
b 血性泡沫状喀痰
c 打診で鼓音
d 聴診でcoarse crackles
e 胸部X線写真で蝶形陰影



正解:c 正解率:86.0%

解説:肺水腫とは、血清が血管外に漏出し、組織間液が増加し、さらに肺胞内へと漏出した状態である。溜まった水分により呼吸が障害され、呼吸不全に陥る。肺うっ血の強い左心不全、毛細管壁の透過性の異常に亢進した腎不全、強力な刺激物の吸入の時などに起きる。

○a 起坐呼吸とは、激しい呼吸困難を緩和するために、坐位で前屈した姿勢をとることをいう。気管支喘息や、心不全、胸膜炎などで胸水が貯留している際に認められる。

○b 肺水腫、肺うっ血では、泡沫状痰が認められ、ピンク色の泡沫状痰が少量ずつ繰り返し出される。

×c 肺水腫では、打診で濁音がみとめられる。鼓音は、肺気腫、気胸、巨大な肺嚢胞などで起こる。

○d coarse cracklesは、水泡音、「ポコポコ」と表現される低調音であり、呼気、吸気ともに聴取される気道内分泌物が呼吸により破裂する事により発生する。肺水腫、肺炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎(DPB)などで聴取される。

○e 蝶形陰影butterfly shadowは、心陰影を中心に両側びまん性に広がる粒状影で、肺水腫・肺胞タンパク症でよく見られる。


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