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月経の遅れを主訴に来院した24歳女性

2007.07.17 (Tue)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 24歳の女性。月経の遅れを主訴に来院した。
現病歴:最終月経は平成18年12月10日から7日間。通常の月経周期は28~30日。平成19年1月中旬ころから全身倦怠感があり,悪心も次第に強くなり,嘔吐も数回経験した。尿回数も最近増加しているが,排尿痛はない。昨日(2月18日)から褐色の帯下を少量認めている。
既往歴:初経12歳,0経妊0経産。他に特記すべきことはない。
家族歴:特記すべきことはない。
現症:身長164cm,体重55kg。体温37.3℃。呼吸数20/分。脈拍76/分,整。血圧110/70mmHg。子宮は前傾前屈,手拳大,軟。腟分泌物は褐色,少量。経腟超音波検査で子宮腔内に胎嚢を認め,胎児頭殿長30mmで胎児心拍動を確認できる。
検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球396万,Hb 12.0g/dl,Ht 36%,白血球8800,血小板33万。
 その後,妊娠が順調に経過したとき,平成19年7月上旬ころに最も発症しやすいのはどれか。
a 睡眠時無呼吸症候群
b 高血圧症
c 鉄欠乏性貧血
d 糖尿病
e 深部静脈血栓症



正解:c 正解率:70.4%

解説:
①24歳女性
②全身倦怠感,悪心は次第に増悪,数回嘔吐を経験(→つわり)
③尿回数の増加がみられるが排尿時痛はない(→捌光炎は否定的,妊娠初期にみられる徴候で正常)
④少量の褐色の帯下(→切迫流産を疑う)
⑤最終月経は平成16年12月10日から7日間(→2月19日は、妊娠10週1日にあたる)
⑥経隆超音波で子宮内に胎嚢を認め,胎児頭殿長は30mm,胎児心拍を認める(→胎児発育は正常と思われる)
⑦体温37.3℃(→妊娠初期では黄体ホルモンの影響で微熱がみられるが正常) 
⑧血液所見:赤血球396万,Hb12.0g/dl,Ht36.0%,白血球8,800,血小板33万(→赤血球数およびHbの値が少し低い)

以上より、赤血球数およびHbの値が少し低いことから、妊娠後期には鉄欠乏性貧血が現れてくることが考えられる。また、少量の褐色の帯下があることから切迫流産を疑う。

故に、c 鉄欠乏性貧血が正解である。


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