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ヘルパンギーナとは

2007.07.19 (Thu)
【定義】
ヘルパンギーナとは、コクサッキーウイルスA群による口峡部に特有の小水疱と発熱を主症状とする夏かぜの一種である。

【原因・病態】
コクサッキーウイルスA群1~10 , 17 , 22型など、まれにコクサッキーウイルスB群、エコーウイルスも病原として分離されることがある。初夏から秋に多い。潜伏期は2~4日であり、乳幼児に多い。

【症状】
突然の38~40℃の発熱が1~3日間つづく。全身倦怠感、食欲不振、咽頭痛、嘔吐、四肢痛などもある。流涎、食欲があっても咽頭痛のため食べないことがある。

【診断】
臨床的所見で診断できるが、ウイルス分離(咽頭ぬぐい液、便などから)、ウイルス抗原の検出、血清診断も用いることもある。ただし、ヘルパンギーナの治療法としては、 臨床症状から比較的判断しやすいものであり、発熱や食欲不振への対症療法しかなく、特に有効な予防法があるわけではないため、原因ウイルスの確定まで行う必要はないと考えられる。

上記支障上に加え、咽頭所見は、軽度に発赤し、口蓋から口蓋帆にかけて1~5mmの小水疱、これから生じた小潰瘍、その周辺に発赤を伴ったものが数個認められる。4~6日で全身および局所の症状は消退する。

ヘルパンギーナは4類感染症定点把握疾患であり、県内39ヶ所の小児科定点医療機関(全国では約3000ヶ所)から毎週報告がなされている。その基準としては、以下のようなものがある。
・診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2つの基準を満たすもの
1 突然の高熱での発症
2 口蓋垂付近の水疱疹や潰瘍や発赤
・ 上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清診断によって当該疾患と診断されたもの

これら高熱と特徴的な口腔内の症状から、ほとんどが臨床的に診断されている。

【鑑別診断】
鑑別すべき病気として、手足口病、単純ヘルペスウイルスによる口内炎、アフタ性口内炎などがあるが、その他の症状なども考慮すれば、臨床症状から診断されることがほとんどである。

【治療・予防】
予後は良好であり、脱水症、髄膜炎、熱性痙攣に注意しながら対処的に行う。高熱が出て経口摂取が十分できなくなる場合も多いため、脱水には注意を要する。
流行時には、うがい、手洗いの励行、患者との接触を避けることなどが予防につながる。患者便中に1カ月近くウイルスを排泄していることが多いため、排便あるいはおむつ交換後の手洗いを徹底するべきである。学校、幼稚園、保育園などでは登校登園停止疾患にはなっていないが、急性期は自宅での安静が必要となる。


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