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発熱と腹痛とを主訴に救急搬送された60歳女性

2007.07.26 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 60歳の女性。発熱と腹痛とを主訴に午前1時に救急車で来院した。
現病歴:50歳ころから血圧が高いと言われたが,多忙のためにきちんとした管理をしてこなかった。また数年前から脂っこい食事を食べた後,心窩部から右季肋部にかけての重苦しさを自覚し,市販薬を時々服用していた。数日来右季肋部にいつもより強い間欠的な痛み,背部痛および嘔気を自覚するようになった。昨夕からしぼられるような痛みとなり,ガタガタ震えた後40℃まで発熱した。
既往歴:特記すべきことはない。
家族歴:特記すべきことはない。
現症:小柄で肥満の傾向。意識は清明。体温39.6℃。脈拍104/分,整。血圧116/86mmHg。
 この患者で予想される身体所見はどれか。
a 髄膜刺激症状
b 口蓋扁桃腫大
c 頸部リンパ節腫脹
d 腹膜刺激症状
e 多発性関節腫脹



正解:d 正解率:90.8%

解説:
①60歳女性(胆石を疑わせる年齢、性別)
胆石症の4F=Fatty(太った)Forty(40代の)Female(女性)Fertile(多産)
②脂っこい食事を食べた後、心窩部から右季肋部にかけての重苦しさ(胆石症を疑う)
③数日来右季肋部にいつもより強い間欠的な痛み、背部痛、嘔気さらに40℃まで発熱(胆石に合併した急性胆嚢炎と考えられる)

上記より、胆石症・急性胆嚢炎と診断される。

×a 髄膜炎を疑わせる所見はない。

×b 口蓋扁桃腫大は、本症とあまり関係がない。

×c 頸部リンパ節腫脹は、本症とあまり関係がない。

○d 炎症波及により筋性防御などが出現し、腹膜刺激症状を呈する。

×e 多発性関節腫脹は、本症とあまり関係がない。


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