医学生/研修医向け 基礎医学 内科学 ゴロ合わせ 内科認定医試験
診療データ TNM分類一覧 病期(ステージ)一覧 抗菌薬 診断基準・ガイドライン一覧

当サイトのページランキング

悪心および上腹部痛を主訴として来院した35歳男性

2007.07.27 (Fri)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 35歳の男性。夕食後に悪心があり,上腹部痛が出現してきたため来院した。身長165cm,体重90kg。体温37.5℃。腹部は平坦で上腹部に圧痛を認める。尿所見:蛋白(-),糖(-),潜血(-)。血清生化学所見:総ビリルビン0.8mg/dl。AST 35 IU/l,ALT 30 IU/l,アミラーゼ2540 IU/l(基準37~160)。
 病変の広がりを知るのに最も有用なのはどれか。
a 腹部超音波検査
b 上部消化管造影
c 腹部造影CT
d 上部消化管内視鏡検査
e 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉


正解:c 正解率:67.6%

解説:
①夕食後に悪心、上腹部痛が出現
②身長165cm、体重90Kg(BMI 33と肥満)
③腹部は平坦で上腹部に圧痛
④尿所見正常
⑤アミラーゼ高値
以上より、急性膵炎を疑う。

×a 腹部超音波検査では、軽症の急性膵炎にて膵腫大がみられ、膵実質は低エコーであり、膵周囲に滲出液貯留などの像がみられる。だが、病変の広がりを判断する有用性としてはCTに劣る。

×b 上部消化管造影は、特に急性膵炎の診断には有用でない。

○c 診断、治療法選択のために腹部(単純・造影ともに)CTを行う

×d 上部消化管内視鏡検査は、腹痛・嘔吐精査の選択肢と考えられるが、急性膵炎の診断、治療には有用でない。

×e 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉は、総胆管結石の乳頭部嵌頓による急性膵炎の場合のみ適応となるが、まずは腹部CTで急性膵炎の診断を行い、さらに結石の嵌頓の所見の有無を確認するべきである。


トップページへ  |  この記事へのリンク  |  今日の一問一答
Adminブログパーツ