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仰臥位にて、息苦しさで眠れないために来院した45歳女性

2007.08.01 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 45歳の女性。30歳ころから慢性糸球体腎炎として治療されている。5日前から,食欲低下と悪心とが出現していた。昨夜,仰臥位で寝ると息苦しくなるため一睡もできず,座ったままで夜を過ごして来院した。脈拍90/分,整。血圧170/100mmHg。胸部では心拡大と両側下肺野の水泡性ラ音とを認める。Hb 10.2g/dl,血清クレアチニン10.5mg/dl。
 直ちに行うべき治療はどれか。
a 生理食塩液輸液
b 制吐薬投与
c 強心薬投与
d 睡眠薬投与
e 血液浄化法



正解:e 正解率:83.4%

解説:尿毒症性肺水腫と診断する。
①慢性糸球体腎炎
②食欲低下
③悪心
④仰臥位で寝ると息苦しくなる(起座呼吸)。
⑤血圧170/100mmHg
⑥心拡大
⑦両側下肺野の水泡性ラ音
⑧血清クレアチニン10.5mg/dl

ベースに慢性糸球体腎炎があり、腎不全、肺水腫(起座呼吸、心拡大、水泡性ラ音)を連想させる。第一選択は透析である。

×a 静脈路の確保することはいいが、体液貯留が問題となっている状況なので、生理食塩液輸液の点滴は好ましくない。

×b 悪心、嘔吐は腎不全に起因したものと考えられるため、腎不全の改善を優先させる。ゆえに、制吐薬投与は直ちに投与すべきものではない。

×c 心不全も、腎不全による体液貯留が起因している。腎不全の改善を優先させる。

×d 睡眠薬投与は呼吸不全など、死亡原因となってしまう。

○e 血液浄化法によって、尿毒症や体液貯留を改善させる必要がある。


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