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39℃の発熱および痙攣をきたして来院した1歳男児

2007.08.08 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 1歳の男児。今朝39℃の発熱があり,けいれんをきたしたので来院した。
現病歴:2,3日前から咳と鼻汁とがみられている。けいれんは全身性,強直性であり,2~3分で消失した。哺乳力は良好で,下痢と嘔吐とはない。
既往歴:周産期に異常はなく,成長・発達は正常である。けいれんの既往はない。
現症:意識は清明。身長75cm,体重10kg。体温39℃。脈拍140/分,整。咽頭は発赤している。大泉門は平坦で,項部硬直はない。胸部に心雑音はなく,肺野にラ音を聴取しない。腹部は平坦で,肝・脾は触知しない。深部(四肢腱)反射は正常である。皮膚の緊張度は正常である。
検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球450万,Hb 13.3g/dl,Ht 40%,白血球11000(桿状核好中球4%,分葉核好中球56%,好酸球2%,単球3%,リンパ球35%),血小板31万。血清生化学所見:血糖83mg/dl,総蛋白7.0g/dl,尿素窒素9mg/dl。Na 143mEq/l,K 4.0mEq/l,Cl 104mEq/l,Ca 8.9mg/dl。
 検査所見で異常なのはどれか。
a 好中球/リンパ球比
b 血糖
c 尿素窒素
d ナトリウム
e カルシウム


正解:a 正解率:58.8%

解説:
①1歳男児
②今朝39℃の発熱があり、けいれんを起こした。
③2、3日前から咳と鼻汁
④けいれんは全身性、強直性であり、2~3分で消失した(上記および④より、熱性痙攣を疑う)
⑤哺乳力は良好で、下痢と嘔吐とはない。
⑥意識は清明
⑦けいれんの既往はない。
⑧白血球11,000[桿状核好中球4%、分葉核好中球56%、好酸球2%、単球3%、リンパ球35%](→白血球分画が好中球優位であり、何らかの感染症が疑われる)

小児の痙攣では、てんかん、髄膜炎、急性脳症を疑う。けいれんの既往が無いことや、意識清明であること、嘔吐や下痢がないことから、熱性痙攣が最も疑われる。

○a 生後2週~4歳頃までは、白血球分画はリンパ球優位となるのが正常である。この患者では、好中球優位となっている。

×b 血糖値は正常である。

×c 尿素窒素値は正常である(1~17歳の基準値は8~20mg/dl)。

×d ナトリウム値は正常である。

×e カルシウム値は正常である(1~17歳の基準値は9.1~10.9mg/dl)。


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