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全身痙攣発作がみられ、搬送されてきた18歳男子

2007.08.09 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 18歳の男子。全身けいれん発作が短い間隔で次々と反復して,1時間以上続くため,救急車で搬入された。診察時,失見当識,記銘力減弱を認め,意識は混濁している。体温37.0℃。呼吸数16/分。脈拍72/分,整。血圧130/70mmHg。診察中,突然,強直性間代性の全身けいれん発作が再出現した。
 この患者に対する適切な処置はどれか。
a 心マッサージ
b 副腎皮質ステロイド薬投与
c 電気けいれん療法
d ジアゼパム静注
e 低体温療法



正解:d 正解率:94.2%

解説:
①18歳男性
②痙攣(原因は不明→抗痙攣薬、気道確保)
③意識混濁(気道確保の必要性を考える)
④その他のバイタルサインは正常(呼吸循環は正常であり、それらに対して処置は必要でない)

原因は不明であるが、全身性の痙攣が生じている。意識レベルは低下しているが、呼吸循環は保たれているため、次に適切な処置である抗痙攣薬が第一選択となる。

×a 脈は触れ、血圧も正常である。心マッサージは適応とならない。

×b 副腎皮質ステロイド薬投与の必要性はない。

×c 電気けいれん療法は、統合失調症などの精神疾患に100V通電などのを行うことはあるが、痙攣(てんかん)発作には無効である。

○d ジアゼパム静注(抗痙攣薬)が第一選択となる。

×e 低体温療法は、頭部外傷などの脳保護療法として用いられるが、痙攣では特に行わない。

ジアゼパムは緊急時における抗痙攣薬としてよく用いられる。ほかには、過換気症候群の鎮静や局所麻酔薬中毒にもよく用いられる。ただ、血管痛がみられることには注意。


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