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頸部、肩および上腕に痛みとしびれを感じた22歳女性

2007.08.16 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 23歳の女性。1か月前から頸部,肩および上腕に痛みとしびれとを自覚し,増悪したため来院した。1年前からワープロによる文書作成に従事している。身長155cm,体重45kg。脈拍74/分,整。血圧100/64mmHg。手指に感覚障害はなく,神経学的診察で特に異常を認めない。
 この患者への適切な対応はどれか。
a 作業条件の改善
b 副腎皮質ステロイド薬投与
c 頸椎装具装着
d 神経ブロック
e 手術療法



正解:a 正解率:92.3%

解説:
①1か月前から頸部,肩および上腕に痛みとしびれとを自覚(広義の頚肩腕症候群)
②1年前からワープロによる文書作成に従事している。(キーパンチャー)
③神経学的診察で特に異常を認めない。(狭義の頚肩腕症候群)

○a 産業医学的立場からは通常、「作業条件の改善」が第一選択である。

×b 副腎皮質ステロイド薬投与は、脊髄損傷時の初期治療などの際に用いられる。

×c 頸椎装具装着などの不必要な固定による疼痛などが増す場合がある。

×d 神経ブロックは、通常第1選択とはならない。

×e 脊髄に対する圧迫により広義の頚肩腕症候群が生じている脊髄症などの際には、手術療法を選択することが多い。

【補足】
頚、肩、腕の痛みや凝り、疲労感や脱力感、手指のしびれや冷汗を総称して頚肩腕症候群と呼ぶが、その原因や病態は多岐にわたる。頸椎の変性疾患によるものや胸郭出口症候群などがその代表的なものであるが、病態不明のものもまた多く、これを狭義の頚肩腕症候群と呼ぶ。


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