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症例01:徐々にむくんできたため、来院した56歳男性 Part01

2007.08.26 (Sun)
検診は毎年受けていたが、これまで異常を指摘されたことはなかった。3ヶ月前より  足にむくみが出現。また、この頃より尿が泡立つことに気づいた。その後、徐々に浮  腫がひどくなり、最近は顔面にもむくみが出現し、来院した。
<<設問01>>浮腫を来す疾患を鑑別する上で、本症例でのキーワードを1つ挙げると?


【答え】Keyword「尿が泡立つ」⇒蛋白が多いことが示唆される(1g/day以上)

【解説】
 浮腫は細胞外液量、特に間質液(組織液)量の増加した状態をいいます。上記問題では、その浮腫をもたらした原疾患の鑑別が必要となります。
 浮腫は、まず「局所浮腫をきたす疾患」および「全身性浮腫をきたす疾患」に分けることができます。以後、それぞれの原因に分けられて分けられていきます。
・局所浮腫を来たす疾患
【静脈性浮腫】上大静脈症候群、下大静脈症候群、静脈血栓症、静脈瘤
【リンパ性浮腫】リンパ管炎、癌転移によるリンパ閉塞、放射線照射、フィラリア症
【炎症性浮腫】 皮下組織の感染症、アレルギー、血管炎
【血管神経性浮腫】 Quinckeの浮腫、遺伝性血管性神経性浮腫

・全身性浮腫を来たす疾患
【腎性浮腫】急性糸球体腎炎、急性腎不全、慢性腎不全、ネフローゼ症候群
【心性浮腫】うっ血性心不全、収縮性心膜炎
【肝性浮腫】肝硬変症、Budd-Chiari症候群
【内分泌性浮腫】甲状腺機能亢進・低下症、Cushing症候群
【栄養障害性浮腫】
【薬剤性浮腫】インドメタシン、ニフェジピン、甘草、グリチルリチン、経口避妊薬
【特発性浮腫】

 「尿が泡立つ」というのは、重要な蛋白尿のサインです(ショ糖を混ぜた水は泡立たないが、卵白を混ぜた水は泡立ちます)。このことから、今回の浮腫が「全身性浮腫をきたす疾患」であり、なおかつ【腎性浮腫】をきたした疾患ではないか、と考えられます。

症例01:徐々にむくんできたため、来院した56歳男性 Part01

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