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慢性腎臓病について

2007.08.27 (Mon)
□慢性腎臓病(CKD)の定義
  1.以下によって規定される腎障害の存在
    a)病理組織学的異常
    b)腎障害を示唆する血液・尿異常、画像検査異常が確認される。
  2.糸球体濾過値(GFR)が60ml/min以下であること。
 □糸球体濾過値が60%未満に低下すると、心血管イベント発生の危険性が増す。
 □尿蛋白陽性や腎機能低下があると心筋梗塞・脳卒中になりやすい。

【解説】
 慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)は、糖尿病や高血圧による腎臓障害、IgA腎症などの慢性糸球体腎炎、多発性嚢胞腎など沢山の原因による慢性に経過する腎臓病の総称で、2002年に米国腎臓財団(national kidney foundation: NKF)で提唱された概念です。 糸球体濾過値が60%未満に低下すると、心筋梗塞などの心血管イベント発生の危険性が増すという結果が出ています。糖尿病や高血圧、肥満、高脂血症などのメタボリックシンドロームは心臓病を引き起こす重要な原因となりますが、これらにより腎臓が侵され慢性腎臓病になると飛躍的にその危険性が高まると考えられます。
 上記の通り、GFRが判断材料となります。以下の簡易MDRD法に基づいた式により、血清Crおよび年齢からGFRの予想ができます(女性では×0.742)。
 推測GFR=0.741(日本人係数)×175×(Cr値)^-1.154×(年齢)^-0.203
 また、尿中Alb濃度の測定が慢性腎臓病早期発見の指標となるようです。

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