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尿細管機能障害

2007.08.27 (Mon)
アニオンギャップが増加する代謝性アシドーシスを呈する病態を2つ選べ。
a)遠位型尿細管性アシドーシス b)頻回の下痢 c)糖尿病性ケトアシドーシス d)尿酸アシドーシス e)ファンコーニ症候群

【答え】c)糖尿病性ケトアシドーシス d)尿酸アシドーシス
【解説】
 代謝性アシドーシスをきたす疾患は、以下のように分類することができます。

・AG↑  *KUSSMALと覚える*
 1)K:DKA(糖尿病性ケトアシドーシス)…ケト酸が増加
 2)U:uremia(尿毒症-腎不全)…硫酸、リン酸が蓄積
 3)S:サリチル酸(薬物中毒)
 4)S:sepsis(敗血症-細菌性ショック)
 5)M:メタノール
 6)A:alcohol中毒、アスピリン中毒
 7)L:lactic(乳酸性アシドーシス)
 
・AG正常
 1)腸管からのHCO3喪失(腸液はアルカリ性):下痢、膵全摘術後
 2)腎からのHCO3喪失:尿細管性アシドーシス、Fanconi症候群
            原発性副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症
            先天性副腎皮質過形成
 3)酸の負荷:アミノ酸輸液など
 
・AG↓
 IgG型多発性骨髄腫(グロブリン↑⇒アルブミン↓⇒Cl↑)、高Na血症など

【補足】 
 尿細管性アシドーシス
 アニオンギャップ正常の高クロール性代謝性アシドーシスを来たす。
 ・TypeⅠ:主に、遠位尿細管におけるHの分泌障害
      ⇒腎石灰化、高Ca尿症、Sjogren症候群、SLEなど
 ・TypeⅡ:主に、近位尿細管におけるHCO3の再吸収障害
      ⇒Lowe症候群、多発性骨髄腫、Fanconi症候群
 ・TypeⅢ:Ⅰ型の亜型(臨床的には無視してよい)
 ・TypeⅣ:アルドステロンの作用不足で代謝性アシドーシス、高K血症を来たす。

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