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アトピー性皮膚炎に特徴的な所見 Part2

2007.09.11 (Tue)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
アトピー性皮膚炎に特徴的でないのはどれか。
a 左右非対称性の皮疹
b 慢性の経過
c そう痒
d 白内障の合併
e 血清IgEの増加



問題:95E35(類題100E30)

正解:a 正解率:81.1%

×a 対称性皮疹は、アトピー性皮膚炎の皮疹の特徴。アトピー性皮膚炎の診断基準の中に、「分布」として左右対側性があるとしている。

○b 診断基準の3として「慢怪・反復性経過」が挙げられている。具体的には、「乳児では2カ月以上、その他では6カ月以上を慢性」とする。

○c アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患と定義づけられている。

○d アトピー性皮膚炎の合併症として、眼症状(白内障、網膜剥離)は合併症として有名である。

○e アトピー素因のある人は、血清IgEが高値であることが多い。

【類題】
アトピー性皮膚炎に特徴的でないのはどれか。
a そう痒
b 虹彩炎
c 白内障
d 対称性皮疹
e 血清IgE増加


解答、解説はコチラ「アトピー性皮膚炎に特徴的な所見

【補足】「アトピー性皮膚炎の定義・診断基準」(日本皮膚科学会)
・アトピー性皮膚炎の定義
アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ。

アトピー素因:
1)家族歴・既往歴(気管支喘息アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)または2)IgE抗体を産生しやすい素因


・アトピー性皮膚炎の診断基準
1.掻痒

2.特徴的皮疹と分布
1)皮疹は湿疹病変
 ・急性病変:紅斑、浸潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮
 ・慢性病変:浸潤性紅斑・苔癖化病変、痒疹、鱗屑、痂皮
2)分布   
・左右対側性 
好発部位:前額、眼囲、口囲・口唇、耳介周囲、頸部、四肢関節部、体幹
・参考となる年齢による特徴
乳児期:頭、顔に始まり、しばしば体幹、四肢に下降
幼小児期:頸部、四肢屈曲部の病変
思春期・成人期:上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向

3.慢性・反復性経過(しばしば新旧の皮疹が混在する):乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とする。

上記1、2および3の項目を満たすものを症状の軽重を問わず、アトピー性皮膚炎と診断する。その他は、急性あるいは慢性の湿疹とし、経過を参考にして診断する。

<除外すべき診断>
接触皮膚炎、汗疹、脂漏性皮膚炎、魚鱗癬、単純性痒疹、皮脂欠乏性湿疹、疥癬、手湿疹(アトピー性皮膚炎以外の手湿疹を除外するため)

<診断の参考項目>
・家族歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎)
・合併症(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎)
・毛孔一致性丘疹による鳥肌様皮膚
・血清IgE値の上昇

<臨床型(幼小児期以降)>  
四肢屈側型、痒疹型、四肢伸側型、全身型、小児乾燥型、頭・頸・上胸・背型(これらが混在する症例も多い)

<重要な合併症>   
・眼症状(白内障,網膜剥離など):特に顔面の重症例
・伝染性軟属腫、伝染性膿痂疹、Kaposi水痘様発疹症、伝染性膿痂疹アレルギーと食べ物



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