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妊娠に伴い発生頻度が増加する疾患

2007.09.28 (Fri)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
妊娠に伴い発生頻度が増加しないのはどれか。
a 血圧調節障害
b 急性腸炎
c 痔疾
d 鉄欠乏性貧血
e 耐糖能異常



問題:97E31

正解:b 正解率:78.1%

解説:
○a 妊娠高血圧症候群や妊娠末期の仰臥位低血圧症候群などから、血圧調節障害は、妊娠により発生頻度は増加するといえる。また、必ずしも血圧が不安定になるわけではないが、末梢血血管抵抗の低下により妊娠経過中は拡張期血圧は低下し、収縮期血圧も多少低下(妊娠末期は正常)するため脈圧は高くなる。

×b 急性腸炎と妊娠が関連するとは考えにくい。ただ、消化管機能はプロゲステロンなどの影響で全般的に緊張と運動性が低下する。便秘に陥りやすく、痔疾も出現する。

○c 妊娠経過中に痔を訴えることはよくみられる。これは、増大した子宮による静脈還流が阻害され、肛門周囲の静脈叢がうっ血をきたすためである。

○d 妊娠では ①循環血璧量が約1.5倍に増加することによる希釈性の貧血、②胎児に必要な鉄分を奪われることによる鉄欠乏性貧血 により貧血が起こる。

○e 非妊時に比べ、空腹時血糖は低く、食後血糖は血糖値、インスリン値が高くなる(インスリン抵抗性)。

妊娠時、胎児は主に母体からのグルコースに依存して成長するため、母体はグルコースの利用を抑制し、脂質代謝が亢進する。また、エストロゲン、プロゲステロン、hPLなどのホルモン増加によりインスリン抵抗性が増大し、それに対してインスリン分泌が増加する。


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