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物忘れを主訴に来院した60歳男性

2007.10.25 (Thu)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 60歳の男性。物忘れを主訴に家族に伴われて来院した。1年前から物忘れを訴えていたが徐々に増悪し,最近では大事な約束を忘れたり物の置き忘れが目立っている。診察時,意識は清明で病歴聴取にも協力的であるが,学歴や職歴など患者自身に関する質問に対して想起できなかったり誤りが目立つ。
 この患者の記銘力を調べるのに適切な問い掛けはどれか。
a 「今日は何月何日ですか」
b 「りんごとみかんの類似点は何ですか」
c 「日本の首都はどこですか」
d 「100から7を引いてください」
e 「これから言う数字を逆から言ってください。2-8-6」



問題:96F8

正解:e 正解率:56.5%
aが24.1%、cが15.9%という誤答率であった。

解説:
①60歳男性、1年前から物忘れ
②生活史に関する質問に対して、想起できない。
これらから、認知症を疑い、見当識障害があるのではないかと考えられる。

×a 「今日は何月何日ですか」というのは、見当識を問う上で基本的な問いかけである。ちなみに、見当識とは「時」「場所」「人」について正しく認識することを指す。

×b 「りんごとみかんの類似点は何ですか」は、記憶障害と言うよりは、判断の障害の有無(抽象的判断の障害)を調べるという意味合いが強くなる。

×c 「日本の首都はどこですか」は、記憶障害を調べている。

×d 「100から7を引いてください」は、計算能力の障害の有無をみている。

○e 「これから言う数字を逆から言ってください。2-8-6」という数字の逆唱は、記銘力障害の有無をみる計算である。

dおよびeは、長谷川式簡易知的評価スケール(HDS-R)の質問項目の内の一つである。

【補足】ちなみに、97F9では同様の問題で見当識障害の有無をみる検査が出題されている。

60歳男性。物忘れを主訴に来院した。1年前から物忘れを自覚していたが徐々に増悪し、最近では大事な約束を忘れたり物の置き忘れが目立ってきた。診察時、意識は清明で病歴聴取にも協力的であるが、生活史に関する質問に対して想起できなかったり誤りが目立つ。この患者の見当識を調べるのに適切な問いかけはどれか。
a 「今日は何年何月何日ですか。」
b 「自宅の電話番号を教えてください。」
c 「日本の首都はどこですか。」
d 「奥さんの名前を教えてください。」
e 「これから言う数字を逆から言ってください。3-5-2-9」



問題:97F9

答え:a

解説:上記参照のこと。


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