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全身倦怠感と気分の不快とを主訴に来院した52歳男性

2007.10.26 (Fri)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 52歳の男性。全身倦怠感と気分の不快とを主訴に妻に伴われて来院した。部長に昇進して間もなく,疲労感が強く,夜眠れず,食欲も低下した。仕事に集中できず,続けてやっていける自信がない。責任の重さが負担となり,将来を悲観している。特に朝は気分がすぐれず,夜は気持ちが比較的楽になる。強い自責の念が認められる。
 正しいのはどれか。
a 幻覚の有無が診断上重要である。
b 脳の画像診断を直ちに行う必要がある。
c 抗不安薬が第一選択である。
d 自殺の危険に対して配慮する。
e 「頑張れば元気になる」と励ます。



問題:97A5

正解:d 正解率:89.8%

解説:
①52歳男性。気分不快、全身倦怠感
②気分の不快
③部長に昇進して間もない
④疲労感が強く、夜眠れず食欲も低下
⑤将来を悲観
⑥朝体調がすぐれず、夜になると少し軽快する(日内変動)
⑦強い自責の念
→これらから、うつ病(いわゆる昇進うつ病)であると考えられる。
本症例のように、昇進や引っ越し、出産など、本来喜ぶべきイベントを誘因としてうつ病を発症することもある。

×a うつ病では、幻覚は一般的に生じない。

×b うつ病に近い病像が脳腫瘍などで見られることがあるため、脳の画像診断を行うことは重要であるが、緊急性は低い。

×c うつ病でも、不安がみられる場合は抗不安薬を使用することはあるが、第一選択とはなりえず、すぐに必要というわけではない。

○d うつ病の経過では、自殺の危険に対して配慮することは必要である。

×e 「頑張れば元気になる」と励ますことは、うつ病では禁忌である。


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