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自然消退する皮膚病変

2008.01.02 (Wed)
自然消退する可能性のある皮膚病変は、以下のようなものがある。
苺状血管腫:学童期までには自然消退する。
新生児中毒性紅斑:新生児の30~70%にみられるが、生後10日ごろまでには自然消退する。
salmon patch(正中部母斑):上眼瞼や額などにみられる淡紅色の紅斑で、生後1~2年で自然消退する。
蒙古斑:5、6歳までには自然消退する。
若年性黄色肉芽腫(母斑性黄色肉芽腫):生後1~6か月に顔面、四肢、体幹に大小種々の淡紅~黄~褐色の小結節がみられる。
ケラントアカントーマ:顔面に好発する噴火口状の中心臍窩を有する角化性丘疹。一定の大きさになると、自然退縮する。


例題1))
皮膚病変が自然消退するのはどれか。
(1)脂腺母斑
(2)青色母斑
(3)ポートワイン母斑(単純性血管腫)
(4)苺状血管腫
(5)若年性黄色肉芽腫

a.(1)(2) b.(1)(5) c(2)(3) d.(3)(4) e(4)(5)


問題:80B84

答え:e

解説:
×(1)脂腺母斑は頭部に多く、生下時には黄白~淡褐色の斑で、単に脱毛斑として認められることもある。思春期になると表面が疣状~顆粒状に増殖し、さらに放置してしまうと基底細胞癌などの皮膚腫瘍が続発する。局所麻酔科で切除可能になったら(小学生高学年)、切除する。

×(2)青色母斑は、青黒~青~褐青色をした小結節・斑であり、触れるとやや硬い。真皮に色素を有する細長い青色母斑細胞が集ぞくしたものであり、自然消退しない。

×(3)ポートワイン母斑(単純性血管腫)は、生下時に既に存在する隆起しない赤~暗赤色の斑で、増殖することも自然消退することもない。

○(4)苺状血管腫は、文字通り苺を皮面に置いたような表面顆粒状の軟らかい腫瘍で、半球状に隆起するものと扁平隆起するものがある。治療は、原則的に自然消退を待つ。

○(5)若年性黄色肉芽腫は、生後1週~6ヶ月の間に顔頭部、四肢、体幹に大小種々の淡紅~黄~褐色の小結節が不規則に単発、ときに多発するもので、自覚症状はない。自然消退することも多い。

例題2))
(1) 新生児(中毒性)紅斑は生後10日ころまでに自然消退する。
(2) 乳児のsalmon patch(上眼瞼や額などにみられる淡紅色の紅斑)は生後1~2年で自然消退する。
(3) 乳児の苺状血管腫(strawberry mark)は8~10歳までにほとんどが消退する。
(4) 蒙古斑は生後1~2年で自然消退する。
a (1)(3)(4)のみ
b (1)(2)のみ
c (2)(3)のみ
d (4)のみ
e (1)~(4)のすべて


問題:72B9

答え:d

解説:
○(1) 新生児中毒性紅斑は、生後1~3日に体幹に大小の境界不明瞭な紅斑が多発し、ときに癒合して黄白色丘疹や膿胞が混在するもので、1~3日で自然消退する。

○(2) 乳児のsalmon patch(上眼瞼や額などにみられる淡紅色の紅斑)は生後1~2年で自然消退する。しかし、項部に生じたものはUnna母斑と呼ばれ、成人期まで残ることがある。

○(3) 乳児の苺状血管腫(strawberry mark)は8~10歳までにほとんどが消退する。

×(4) 蒙古斑は、多くは5~6歳までに自然消退する。

例題3))
自然消退する乳幼児の皮膚病変はどれか。
a イチゴ〈苺〉状血管腫
b 太田母斑
c Kasabach-Merritt症候群
d Sturge-Weber症候群
e von Recklinghausen病



問題:96H9

答え:a

解説:イチゴ〈苺〉状血管腫は、生後1~2週、遅くとも3ヶ月以内に発生する赤い隆起性の腫瘤であり、生後6ヶ月頃にその大きさは最大に達し、その後は自然退縮傾向を示し、学童期までに大部分が消失してしまう。


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