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激しい心窩部痛や悪心などを呈して来院した48歳女性

2008.01.09 (Wed)
今日の一問必修の基本的事項11「主要疾患・外傷・症候群」
 48歳の女性。昨夜からの激しい心窩部痛,悪心・嘔吐および発熱のため来院した。身長158cm,体重66kg。体温38.5℃。眼球結膜に黄染はない。右季肋部にBlumberg徴候を認める。尿所見:濃褐色,蛋白(-),ウロビリノゲン1+,ビリルビン1+,沈渣に赤血球0/1視野,白血球2~3/1視野。血液所見:赤血球480万,Hb 15.0g/dl,Ht 41%,白血球13500(桿状核好中球11%,分葉核好中球68%,好酸球2%,好塩基球1%,単球5%,リンパ球13%)。血清生化学所見:総ビリルビン1.5mg/dl,直接ビリルビン1.0mg/dl,AST 46 IU/l,ALT 41 IU/l,ALP 290 IU/l(基準260以下),アミラーゼ180 IU/l(基準37~160)。
 最も考えられるのはどれか。
a 胃潰瘍
b 十二指腸潰瘍
c 胆嚢炎
d 急性膵炎
e 虫垂炎



問題:97F11

正解:c 正解率:65.9%
誤答はd 22.6%が多かった。次いでe 10.1%であった。

解説:
①昨日からの激しい心窩部痛、悪心、嘔吐、発熱
②右季肋部にBlumberg徴候(胆嚢炎?)
③尿所見にてウロビリノゲン1+,ビリルビン1+
④白血球13500↑、総ビリルビン1.5mg/dl↑、直接ビリルビン1.0mg/dl↑、AST 46 IU/l↑、ALT 41 IU/l↑、ALP 290 IU/l↑、アミラーゼ180 IU/l↑(軽度肝機能障害)
上記より、胆嚢炎であると考えられる。

×a b 消化性潰瘍でも穿孔の場合には、Blumberg徴候がみられることがあるが、肝機能障害がみられることはまずない。

○c 上記②③④から、胆嚢炎が疑われる。炎症が化膿性、壊死性へと進行するにつれて黄疸が生じてくると考えられる。

×d 急性膵炎では、アミラーゼの著高がみられるはずである。

×e 虫垂炎では、疼痛が上腹部痛から始まり、次第に右下腹部に限局し、McBurneyの圧痛点などを認める。だが、肝機能障害がみられることは稀である。

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