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妊娠と子宮の大きさについて

2008.01.17 (Thu)
妊娠経過と子宮の大きさについて

1ヶ月:鶏卵大
2ヶ月:鵞卵大 
3ヶ月:手拳大
4ヶ月:新生児頭大
5ヶ月:小児頭大
6ヶ月:子宮底が臍高


子宮底長測定
「妊娠月数別の子宮底長算出法:妊娠月数(M)×3+3cm」で計算する。
(注1)この子宮底長は、Mヶ月末の値であり、Mヶ月初期の子宮底長はM×3cmで算出。
(注2)月数は、4週で1ヶ月とみなし、かぞえで計算する(0週があることに注意)。すなわち、
0週~3週→1ヶ月
4週~7週→2ヶ月
8週~11週→3ヶ月
…となる。

すなわち、妊娠週数/4+1で妊娠月数が計算でき、週数は余り+1で計算する。
→22週=6ヶ月3週目となる。

妊娠20週=6ヶ月初期→6×3cm=18cm
妊娠26週=7ヶ月後半→7×3cm+3=24cm
妊娠38週=10ヶ月後半→10×3cm+3=33cm
…となる。

「妊娠26週で子宮底長20cm」など小さい場合は、子宮内胎児発育遅延(IUGR)を疑う。
「妊娠38週で子宮底長38cm」など大きい場合は、羊水過多症などの存在を疑い、児頭骨盤不均衡(CPD)が起こることを想定する必要がある。

ちなみに、羊水過多症の原因としては、以下のようなものがある。

①羊水の産生過剰:脊椎破裂、多胎、1絨毛膜性双胎
②羊水の吸収障害:上部消化管閉鎖
③嚥下中枢の障害:無脳児、神経管欠損
④その他の胎児因子:横隔膜ヘルニア、先天性嚢胞性腺腫様奇形(CCAM)、Down症候群、13・18trisomy
⑤母胎因子:糖尿病


【例題01】
28歳の女性。妊娠30週。子宮底長は22cmであり、腹部超音波検査で羊水はほとんど認められない。この胎児について考えられるのはどれか。
(1) 食道閉鎖
(2) 心室中隔欠損
(3) 肺低形成
(4) 腎低形成
(5) 胎児水腫

a (1)(2)   b (1)(5)   c (2)(3)   d (3)(4)   e (4)(5)


問題:96A1

答え:d (3)(4)

解説
①妊娠30週(→30(週)/4+1=8.5(ヶ月)∴8ヶ月中頃)
②子宮底長の標準値の計算式
 子宮底長=月数×3(定数)+3(cm)
→8(ヶ月)×3+3=27cmが標準であり、子宮底長22cmは明らかに子宮が小さい。
③羊水はほとんどない(→羊水過少)

これらから、子宮内胎児発育遅延(IUGR)が疑われる。
羊水過少は、胎児尿減少の原因である腎不全(尿路閉塞含む)、心不全などが原因で起こる。また、羊水過少により胎児呼吸様運動が妨げられ、肺低形成をきたすことがある。

故に、(3)肺低形成 (4)腎低形成が正解となる。

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