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肺癌の鑑別

2008.01.19 (Sat)
  肺門型肺癌 肺野型(末梢型)肺癌
組織型 扁平上皮癌(70~80%) 小細胞癌 腺癌(70~80%) 大細胞癌
X線 空洞形成、無気肺 肺門リンパ節腫大 ①陰影内濃度不均衡などで境界不鮮明、石灰化(-)
②辺縁の切痕形成(notch sign)、分葉化(lobulation)
③棘状突起(spiculation)、胸膜嵌入像
④胸水、胸壁や縦隔の浸潤、血管・気管支の末梢性収束
notch sign(八つ頭状陰影)
診断 初期には喀痰細胞診が有効 TBLBおよびCT針生検が有効(陽性率90%)
症状 症状出現が早い。しばしば肺炎を繰り返す。 早期には臨床症状は少ない。比較的進行した段階で呈してくる。
腫瘍マーカー SCC、CYFRA NSE、Pro-GRP CEA、SLX  
産生ホルモン PTH-rp ACTH、ADH   hCG
特徴的な症候 Pancoast syn.
無気肺
Eaton-Lambert syn.
上大静脈症候群
   

【例題01】
胸部エックス線写真で円形陰影がみられるとき、末梢型肺癌を示唆する所見はどれか。
(1) 陰影内濃度が不均等である。
(2) 境界が鮮明である。
(3) 周辺に散布像がみられる。
(4) 周辺血管陰影の集束像がみられる。
(5) 辺縁の分葉化(lobulation)がみられる。
a (1)(2)(3)
b (1)(2)(5)
c (1)(4)(5)
d (2)(3)(4)
e (3)(4)(5)

問題:82B43

答え: c (1)(4)(5)

解説:
○(1) 陰影内濃度不均等像は、悪性かを示唆する。

×(2) 境界鮮明像は、良性所見である。

×(3) 周辺に散布像がみられれば、まず肺結核を考える。

○(4) 周辺血管集束像は悪性所見であり、癌の発育が周囲の肺組織に対し圧排性に発育する場合にみられる。

○(5) 辺縁の分葉化(lobulation)は悪性化の所見で、癌の発育が全方向的に均一でないことにより起こる。

胸部Xp上の末梢型肺癌の特徴

①陰影内濃度不均衡などで境界不鮮明、石灰化(-)
②辺縁の切痕形成(notch sign)、分葉化(lobulation)
③棘状突起(spiculation)、胸膜嵌入像
④胸水、胸壁や縦隔の浸潤、血管・気管支の末梢性収束

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