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細胞周期と放射線感受性

2008.01.24 (Thu)
①放射線感受性:M期は最も感受性が高く、G1初期から中期にかけていったん低下し、G1後期からS期にかけて再び感受性が高まる。S期に入ると再び感受性が低下し、この状態がG2期まで続く。G0期は一般に感受性が低い。

②哺乳動物の放射線感受性については、Bergonie-Tribondeauの法則がある。
・細胞分裂の頻度の高いものほど感受性が高い。
・将来行う細胞分裂の数の多いものほど感受性が高い。
・形態および機能が未分化のものほど感受性が高い。

正常組織および悪性腫瘍の相対的放射線感受性
相対的感受性 腫瘍 正常組織
高い リンパ腫、白血病、セミノーマ リンパ球、精巣上皮細胞、小腸上皮腺窩細胞
かなり高い 頭頸部、食道、皮膚、子宮頸部の扁平上皮癌 頭頸部、食道などの粘膜や皮膚
かなり低い 乳腺、唾液腺、肝、腎、膵、甲状腺、副腎などの腺癌、骨肉腫 成熟した骨、軟骨、唾液腺、肝、腎、膵、甲状腺などの腺上皮細胞
低い 横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、神経節線維肉腫 筋肉、神経組織

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