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びまん性肝疾患の腹部超音波診断

2008.01.29 (Tue)
びまん性肝疾患において基本的に注意すべき点は、

①肝臓の大きさ
②形態(右葉萎縮,左葉腫大など)
③肝表面の性状
④肝の辺縁の状態
⑤肝の実質内エコー
⑥肝内脈管
⑦脾腫の程度
⑧門脈側副血行路
⑨腹水の有無
⑩胆嚢の所見

などである。特に肝表面や肝の辺縁は慢性肝炎さらに肝硬変に進展するに従い、表面は凹凸状、辺縁は鈍化してくるため、びまん性肝疾患においては重要な所見となる。

代表的なびまん性肝疾患のエコー所見としては、以下のようなものがある。
  所見
急性・劇症肝炎 肝実質のエコーレベルの低下
脂肪肝 肝実質のエコーレベルの上昇
肝硬変 肝実質の不整、肝表面の凹不整、collateral veinの形成、脾腫
日本充血吸虫 肝実質の線状影(ネットワークパターンと呼ばれる、網目状の線維性組織像が特徴的)
慢性肝炎 肝線維化の程度が軽い慢性肝炎の超音波像は、特徴に乏しい。
慢性肝炎が進展すると、肝辺縁の鈍化、肝実質エコーの不均一化、肝内脈管の不明瞭化、軽度の脾腫などがみられる。

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