医学生/研修医向け 基礎医学 内科学 ゴロ合わせ 内科認定医試験
診療データ TNM分類一覧 病期(ステージ)一覧 抗菌薬 診断基準・ガイドライン一覧

当サイトのページランキング

膵疾患の腹部超音波診断

2008.01.29 (Tue)
膵疾患の腹部超音波診断においては、

①大きさ
②表面
③内部エコー
④膵管拡張
⑤その他として胆管拡張、血管の偏位、狭窄、リンパ節腫大、脾腫、膵周囲液貯留

などに注意して診断を行う。具体的には、以下のような鑑別疾患がある。

  所見
急性膵炎 ①急性膵炎の超音波像は全体に腫大し、内部エコーは軽症例では浮腫を反映して低下するが、重症例では壊死や出血により不均一な像を呈することである。
②通常、膵管の拡張は認めない。また膵、腎周囲の液体貯留や経過中に膵仮性嚢胞を合併することも診断のポイントとなる。
慢性膵炎 ①音響陰影を伴う膵内の高エコー像で確診
②膵内の粗大高エコー、膵管の不整拡張辺縁の不規則な凹凸がみられる膵の変形などで準確診
③膵実質の石灰化、膵管の不整な拡張像
膵癌 膵腺管癌→低エコー腫瘤、尾側膵管の拡張、膵の腫瘍像の描出、カラードプラ、造影エコーにて血流シグナルが腫瘍内に観察されない
漿液性嚢胞腺腫→microcystic adenoma 、hypervascular、充実性の腫瘤、高エコー
粘液性嚢胞腺腫→macrocystic neoplasma、hypovascular
膵管内乳頭状粘液腫瘍(IPMT)→過剰ムチンにより主膵管や分枝が嚢状に拡張
膵島腫瘍→hypervascularな充実性腫瘤

【関連記事】
びまん性肝疾患の腹部超音波診断

腫瘤性肝疾患の腹部超音波診断

胆嚢における腹部超音波診断


トップページへ  |  この記事へのリンク  |  肝胆膵
Adminブログパーツ