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低K血症の病態と疾患

2008.02.03 (Sun)
低K血症とは、血清Kが3.5mEq/L以下を指す。3mEq/L以下で筋力低下や多尿、心電図異常、不整脈などを認める。不整脈としては、ST・Tの低下、U波の出現、QT時間の延長、QRSの拡大がある。
  病態 原因
1)Kの不足によるもの ①摂取不足 食事による摂取不足、輸液のK不足
②排泄増加 嘔吐、下痢、吸収不全症候群、腸管瘻、アルドステロン血症、尿細管異常、利尿薬など薬剤性、ホルモン薬の長期投与
2)細胞内への移行もしくは排泄増加 ①アルカローシス 代謝性:嘔吐、炭酸水素ナトリウムの過投与
呼吸性:過換気
②グルコース・インスリンの投与  
③周期性四肢麻痺
(高K血症を示すものもある)
 

注1)アルドステロン作用が過剰のもの:原発性アルドステロン症、Cushing症候群、先天性副腎皮質過形成などがある。

注2)尿細管異常:Na喪失性腎症、尿細管性アシドーシス、Bartter症候群、Liddle症候群などがある。

注3)薬剤性:利尿薬(サイアザイド、ループ利尿薬)、抗生物質(カルベニシリン、ペニシリン)、甘草、グリチロンなどがある。

・治療
1)K不足によるものに対して
塩化カリウムもしくはL-アスパラギン酸カリウムを500mlの輸液の中に20~40mEq入れ、2時間以上かけ、点滴静注する。K含量の多い輸液を用いてもよい。

ただし、塩化カリウムの原液単独もしくは急速静注を絶対にしてはならない。心停止を生じる恐れがある。

2)細胞内のKも上昇させたいとき
GIK療法を行う。GIK療法とは、glucose,insulin,kaliumを同時に用い、グルコースやカリウムを細胞内に積極的に送り込み、細胞機能の改善、Kバランスの改善を図ろうとするものである。

3)細胞内への移行による場合
アルカローシスの補正を行う。まず原因疾患の治療を行うことが第一であり、嘔吐、胃瘻、利尿薬など、H+,Cl-の喪失による場合はNaCl((0.9%生理食塩液)の投与を行う。

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