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ヘルペスウィルスと関連疾患

2008.02.04 (Mon)
ヘルペスウイルスは、ほとんどすべての脊椎、無脊椎動物で見つけられ、その種類は150を超える。ヒトを自然宿主とするヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス1型(HHV-1)と2型(HHV-2)、水痘・帯状疱疹ウイルス(HHV-3)、EBウイルス(HHV-4)、サイトメガロウイルス(HHV-5)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(HHV-8)、その他HHV-6とHHV-7の8種類が知られている。

コアに120~230×103塩基対からなる、線状二本鎖のDNAゲノムをもち、カプシド、外被(tegment)、エンベロープに包まれている。粒子は直径120~300nmである。宿主細胞に長期間潜伏感染でき、DNA合成およびカプシドの形成は核内で起こる。ウイルス粒子の放出は常に宿主細胞の破壊を伴う。 以下に、それぞれのヘルペスウィルスと関連疾患について表に示す。
亜科 潜伏場所 名称 疾患名
αウィルス 神経節 単純ヘルペスウィルス1型
(HHV-1)
歯肉口内炎、口唇ヘルペス、脳炎、Kaposi水痘様発疹症
単純ヘルペスウィルス2型
(HHV-2)
性器ヘルペス、脳炎、咽頭炎
水痘・帯状疱疹ヘルペスウィルス(HHV-3) 水痘、帯状疱疹
βウィルス 単球・マクロファージ サイトメガロウィルス
(HHV-5)
巨細胞封入体症、伝染性単核球症様症候群、網膜炎、間質性肺炎、肝炎、腸炎
ヒトヘルペスウィルス6型
(HHV-6)
突発性発疹
ヒトヘルペスウィルス7型
(HHV-7)
突発性発疹
γウィルス B細胞 EBウィルス
(HHV-4)
伝染性単核球症、Burkittリンパ腫、上咽頭癌、Bリンパ腫
カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(HHV-8) Kaposi肉腫、原発性滲出性リンパ腫

注1)αヘルペスウイルス亜科の特徴:
・多様な宿主域
・比較的短い増殖サイクル
・培養細胞間で、急速な伝播をする。
・主として感覚神経節に潜伏する。

注2)βヘルペスウイルス亜科の特徴:
・比較的限局された宿主域,比較的長い増殖サイクルをもつ。
・感染細胞はしばしば肥大する(サイトメガリアcytomegalia)。
・持続感染が容易に確立される。
・ウイルスは分泌腺、腎臓などに潜伏感染する。

注3)γヘルペスウイルス亜科:
・in vitro においてリンパ芽球で増殖する。
・リンパ組織に潜伏感染する。

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