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癌遺伝子について

2008.02.04 (Mon)
癌遺伝子とは、発現によって細胞を癌化させる能力をもつ遺伝子のことである。
レトロウイルスの遺伝子に存在する癌遺伝子を、ウイルス癌遺伝子(v-onc)と呼ぶのに対し、細胞の遺伝子に存在するものを細胞性癌遺伝子(c-onc)と呼ぶ。

この遺伝子の産物蛋白質は、細胞内の局在や機能により分類され、

・増殖因子として機能するもの
・チロシンキナーゼなどの酵素活性をもつもの
・GTPと結合するもの
・核内に局在して転写因子として機能するもの

などがある。これら遺伝子の異常な増殖や産物の構造上の変化などにより、細胞増殖の制御機構に異常を起こして癌化が引き起こされると考えられる。だが、この産物蛋白質は、正常な細胞増殖や増殖制御の情報伝達における基本的な機能に関わる重要な蛋白質としても知られている。

以下に、代表的な癌遺伝子を表に示す。

機能別分類 がん遺伝子 備考
増殖因子 sis 血小板由来増殖因子β鎖
int-2 線維芽細胞増殖因子の一種
hst1 線維芽細胞増殖因子の一種
受容体型チロシンキナーゼ fms CSF1受容体
kit SCF受容体
flt1 VEGF受容体
flt3/flk2 FL受容体
erbB-1 EGF受容体
erbB-2、-3  
erbB-4 heregulin受容体
met HGF/SF受容体
trk NGF受容体
K-sam/bek FGF受容体
非受容体型チロシンキナーゼ
→主としてシグナル伝達に関わる
src  
abl  
fyn  
lyn  
セリン・スレオニンキナーゼ raf シグナル伝達
mos MPF活性化
GTP結合蛋白 H-ras  
K-ras  
N-ras  
Gsp Gsαの変異型
gip Giαの変異型
核蛋白型がん遺伝子
→主として転写活性の制御に関わる
c-myc  
N-myc  
L-myc  
myb  
fos AP1の構成要素
jun AP2の構成要素
rel NF/κBファミリー
ets-1  
その他 bcl2 アポトーシス抑制
bclx アポトーシス抑制


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