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正常な心電図について

2008.02.04 (Mon)
成人における正常心電図
・心房の興奮(P波)、心室の興奮(QRS波)ともおおよそ左(前)、下方に向かい、心室の興奮の消退過程である再分極(T波)はQRS波とほとんど同じ方向に向かう。

・したがって、健常者ではⅠ,aVF,V4~V6の各誘導でP,QRS,T波のいずれもが陽性となる。これとは逆に、aVRではP,QRS,T波のいずれもが陰性となる。

・ⅠでrSパターンであるならば、右軸偏位を疑う(QRS波の前額面の平均電気軸が29≦かつ≦-89の場合と定義される)。

・Ⅱ,Ⅲ,aVFでrSパターンならば、左軸偏位を疑う(QRS波の前額面の平均電気軸が91≦かつ≦-90の時と定義されている)。

・P,QRS波の正常と異常の判定は、波形、極性以外に持続時間(幅)、高さからなされる。

  高さ(深さ) その他
P波 <0.12秒 <2~2.5mm Ⅰ,aVf,V5,V6で陽性
QRS波 ≦0.10秒 aVRのR<5mm  
aVLのR≦11mm
V1のR<7mm
V5,V6のR≦26mm
T波   <12mm(誘導による)、R波の1/10以上 Ⅰ,V4~V6で陽性
  aVRで陰性
U波   U波<T波 陰性U波は異常
<2mm
PQ時間 0.12~0.2秒    
QT時間 0.4±0.04秒(QT/√RR) 女性>男性


小児における正常心電図
・年齢による違いが大きい。

・右心系優位なので、健常児でも右軸偏位、右室肥大を示す。

・V1~V3で陰性T波を認めるのが正常である。よって、生後7日以内を除いて、V1Tが陽性である場合は、右室の負荷が強いと考える。

・以下の表のような特徴がみられる。
  高さ その他
P波 全年齢を通じ、≦0.08秒 ≦0.25mV  
PR時間 1歳:0.14秒≦    
2歳:0.15秒≦
以後:0.18秒≦
Q波   ≦0.4mV Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,aVF,V5,V6で認めやすい
R波   新生児期にⅢで最も高い  
1歳以降では、Ⅱ>Ⅲ>Ⅰ 新生児期にRV1>RV5
  以降、RV1が低くなり、RV5が高くなる
S波   V1R/Sの値が、以下のような場合 SV1は新生児期には低いが、成長とともに高くなる。
1ヶ月≧1.0  
1ヶ月~4歳≒1.0
5歳以後≦1.0
T波     陰性T波のみられる最終年齢は、以下の通り
V1:15歳
V2:12歳
V3:10歳
V4:5歳
V5:7日
V6:7日


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