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高K血症の治療

2008.03.29 (Sat)
高K血症とは、血清Kが5mEq/L以上を指す。慢性腎不全に伴う高K血症は、高頻度に認められる。

6.5mEq/L以上では心電図変化(テント状T→PQ延長→QRSの拡大→P波消失→サイン波→心室細動)が出やすく、緊急措置が必要となる。他にも、消化器症状(悪心,嘔吐)、神経症状(四肢のしびれ感,知覚異常)、循環虚脱、筋の弛緩麻痺、心筋障害などが現れる。

治療に関しては、Kの摂取(投与)中止、慢性腎不全などの原因疾患の治療が重要であるが、血清K濃度が6.0mEq/Lを超える場合、原因の如何にかかわらず緊急処置が必要となる。その治療の基本方針としては、以下のようなものがある。

グルコン酸カルシウム
・作用:Kの心筋毒性作用とCaが拮抗する。
・使用法:10%溶液 10ml を 5分ぐらいでゆっくり静注する。
・効果発現:数分で効果が発現し、数十時間持続する。

重炭酸ナトリウム
・作用:アルカローシスに傾けることで、細胞内にKを取り込ませる。
・使用法:7%溶液 20~40ml をゆっくり静注する。
・効果発現:10分くらいで効果が発現し、2時間くらい持続する。
・禁忌:呼吸困難や容量負荷のある症例では禁忌となる。

グルコース+インスリン
・作用:インスリンが Kを細胞内に取り込ませる。
・使用法:10%グルコース 500ml に、レギュラーインスリン 10単位を加えたものを、1時間かけ点滴静注する。
・効果発現:15分くらいで効果が発現し、数時間持続する。

Kイオン交換樹脂
・作用:腸管内でKをキレートし、体外へ排泄させる。Ca塩(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)とNa塩(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)がある。
・使用法:15~30g 経口投与、または30~60g を 100ml微温湯に溶き注腸する。
・効果発現:30~60分で効果が発現し、数時間持続する。

透析
・作用:血液透析(HD)、あるいは腹膜透析(PD)があり、最終的に大量のKを体外に排出する手段となる。


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