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輸液療法に関して重要な数値-電解質の補正など

2008.12.05 (Fri)
輸液療法の対象は脱水症、電解質異常症、腎不全、副腎不全、熱傷など多様である。電解質を勘案することは輸液療法を行うことは重要であり、NaやKの数値異常がみられた場合、補正を行うことも必要になる。

こうした補正を行う上で、以下のような数値が必要となる。

1)1gのNaCl=17mEqのNa
2)生理食塩水の濃度=0.9%(154mEq/l)

・低Na血症の補正
3)Na欠乏量(mEq)=[目標の血清Na値(mEq/l)-現在の血清Na値(mEq/l)]×0.6×体重(kg)
4)血清Naを10mEq/l上昇させるのに必要な3%NaCl=12ml/kg

・高Na血症の補正
5)高Na血症時の水分欠乏量=[1-(現在の血清Na/目標血清Na)]×0.6×体重(kg)

ただ、これらは絶対欠乏・過分量である。慢性の低Na血症の補正などにあたっては、目標とする血清ナトリウムは120~125mEq/l をまず目標とし、以後はゆっくりと補正するなど、病態に即して適切な時間で補充する必要がある。

また、血漿中の重炭酸イオン(HCO3 -)濃度は、代謝性酸塩基平衡の指標となり、代謝性アシドーシスで減少し、代謝性アルカローシスで増加する。正常値は24±2mEq/Lであり、以下のような数値を補正では用いる。

6)重曹1g=12mEqのHCO3-を含む
7)HCO3-欠乏量(mEq)=base excess×0.3×体重(kg)
8)7%メイロン0.6ml/kg静注=血清HCO3-濃度を1mEq/l上昇

電解質以外にも、

9)5%ブドウ糖液=278mOsm/l 
10)血漿浸透圧=2[Na(mEq/l )]+Glu(mg/dl)/18+BUN(mg/dl)/2.8(正常値:約290mOsm/l)
11)アニオンギャップ(mEq/l)=[Na]-[Cl-+HCO3-](正常値:5~11mEq/l)

こうした数値の補正も輸液療法では重要となる。

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