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輸液量の決定法について

2009.01.12 (Mon)
まず、1日の必要輸液量は、以下の計算式にて求められる。

(1日の必要輸液量)=(維持液量)+(補充液量)
ちなみに、
(維持液量)
=尿量(30~35ml/kg/日、min 20ml/kg/日)+不感蒸泄(15ml/kg/日)-代謝水(5ml/kg/日)
(補充液量)
=欠乏量+予測喪失量(滲出液、吸引液、嘔吐、下痢など)

で算出される。
不感蒸泄量は、15ml/kg/日であり、体温が1℃上昇すると15%増加する。
ただ、水分の不足量を正確に算出するのは困難な場合が多い。1つの指標としてHt値が最もよく使用されるが、確かなものではない。まず輸液を開始してみて、輸液により「輸液を必要とする徴候」が改善され、正常の値になったならば、その時点までが不足していた量と考えられる。

ちなみに、水分不足量の計算法としては、以下のようなものがある。

1)体重から
水分不足量(L)=健康時体重(kg)-現在体重(kg)

2)Htから
水分不足量(L)=体重(kg)×0.6×{(Ht-Ht0)/Ht}
Ht0:健康時のHt、Ht:現在のHt

3)血漿Na値から
水分不足量(L)=体重(kg)×0.6×{(Na-142)/Na}
Na:測定時のNa値(mEql )
 
4)排泄量と摂取量のバランスシートを作り、その不足量を計算する。
・摂取量としては輸液量、経口摂取量、代謝水(300~400ml)。
・排泄量としては尿量、糞便水分量、不感蒸泄量(700~900ml)、排泄液量(胃液、嘔吐量、吸引量、下痢、出血量など)。

不足分が補われた後の患者に対しては、輸液の安全限界である1日輸液量2000~2500ml(1日必要水分量2000ml [30~35ml/kg/日、最小必要量20ml/kg/日])、溶質の量200~250mOsm(混合液として100mOsm/l)の範囲内で輸液量・電解質量を決定する。

輸液のスピードは、500ml/時以内とし、必要に応じて調節(60~80滴/分)する。糖液の輸液速度は、0.3~0.5g/kg/時以内(5%糖液で500ml以内)とする。

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