医学生/研修医向け 基礎医学 内科学 ゴロ合わせ 内科認定医試験
診療データ TNM分類一覧 病期(ステージ)一覧 抗菌薬 診断基準・ガイドライン一覧

当サイトのページランキング

疾患の病態生理的分類法

2010.09.06 (Mon)
鑑別疾患を考える際、その大枠となるものとして、疾患の病態生理的な分類があります。
疾患を病態生理から大別すると、以下の10グループに分類されるというのが「病態生理的分類法」の提唱するものです。

CURRENT Medical Diagnosis and Treatment」(訳本「カレント・メディカル 診断と治療」)の編纂でおなじみのLawrence M. Tierney Jr.先生も、この大枠から鑑別診断を考えるそうです。

鑑別診断を考える時には、この分類法を用いて、システマティックに考えてみてはいかがでしょうか。
1)血管性
2)感染症
3)腫瘍性
4)代謝性・中毒
5)免疫、アレルギー
6)外傷、変性疾患
7)医原性(薬物、手術、放射線治療など)
8)精神疾患
9)先天性・遺伝性
10)特発性

覚え方として、「VINDICATE !!! + P」がある。
・Vascular(血管系)
・Infection(感染症)
・Neoplasm (良性・悪性新生物)
・Degenerative (変性疾患)
・Intoxication (薬物・毒物中毒)
・Congenital (先天性)
・Auto-immune(自己免疫・膠原病)
・Trauma(外傷)
・Endocrinopathy(内分泌系)
・iatrogenic(医原性)
・idiopathic(特発性)
・inheritance(遺伝性)
・Psychogenic (精神・心因性)

たとえば、「孤立性結節影」の鑑別診断を考えてみると、

・V (vascular/cardiogenic):
肺動静脈奇形、肺動脈瘤、肺梗塞、血腫、葉間胸水

・I (infection):
ウィルス(インフルエンザ、水痘帯状疱疹、サイトメガロ、麻疹)
寄生虫(肺吸虫、ブタ回虫、イヌ糸状虫、エキノコックス)
抗酸菌(結核、非結核性抗酸菌)
真菌症(アスペルギルス、クリプトコッカス、ムコール、カンジダ)
細菌性肺炎・肺化膿症
マイコプラズマ肺炎
敗血症性肺塞栓症
放線菌・ノカルジア症

・N (neoplasm):
原発性肺癌、転移性肺腫瘍、悪性リンパ腫、カルチノイド、
異型腺腫様過形成(AAH)、
過誤腫、硬化性血管腫、

・D (degenerative):
可能性低い

・I (intoxication/exposure):
塵肺結節

・C (congenital):
気管支原性嚢胞(肺野型)、気管支閉鎖症、肺分画症

・A (autoimmune・allergic):
リウマチ結節

・T (trauma):
血腫

・E (endocrine):
可能性低い

…などが挙げられる。


トップページへ  |  この記事へのリンク  |  内科一般
Adminブログパーツ