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乳癌のTNM分類

2006.12.02 (Sat)
【原発腫瘍(T)】
・TX:原発腫瘍の評価が不可能

・T0:原発腫瘍を認めない

・Tis:乳管内癌、上皮内小葉癌、または正常乳腺組織への浸潤を伴わない乳頭のページェット病
 - Tis(DCIS):非浸潤性乳管癌
 - Tis(LCIS):非浸潤性小葉癌
 - Tis(ページェット病):腫瘍を伴わない乳頭のページェット病。[注: 腫瘤を伴うページェット病は、腫瘤径によって分類される。]

・T1:最大径が2.0 cm以下の腫瘍
 - T1mic: 最大径0.1cm以下の微小浸潤
 - T1a:腫瘍径>0.1 cm、しかし、最大径 0.5cm以下
 - T1b:腫瘍径>0.5 cm、しかし、最大径1.0cm以下
 - T1c:腫瘍径>1.0 cm、しかし、最大径2.0cm以下

・T2:腫瘍径>2.0 cm、しかし、最大径5.0 cm以下

・T3:腫瘍最大径>5.0 cm

・T4:腫瘍径を問わず、(a)胸壁または(b)皮膚に直接浸潤がみとめられるもので、以下に記載するものに限る
 - T4a:胸壁への拡がり、胸筋にのみ拡がるものは含まない
 - T4b:皮膚浮腫(peau d'orange橙皮状皮膚など)、皮膚潰瘍、同側乳房のみの衛星皮膚結節
 - T4c:T4aとT4bの併存
 - T4d:炎症性乳癌

【所属リンパ節(N)】
・NX:所属リンパ節転移が評価できない(例えば、以前に切除されている)

・N0:所属リンパ節転移なし

・N1:可動性のある同側腋窩リンパ節転移

・N2:固定されているかまたは融合した同側腋窩リンパ節転移、または臨床的に明白な同側腋窩リンパ節転移のない臨床的に明らかな*同側胸骨傍リンパ節転移
 - N2a:リンパ節間の固定(融合)または周囲組織との固定がある同側腋窩リンパ節転移
 - N2b:臨床的に明白な同側腋窩リンパ節転移のない臨床的に明らかな*同側胸骨傍リンパ節転移

・N3:腋窩リンパ節への転移を伴うまたは伴わない同側鎖骨下リンパ節転移、または臨床的に明らかな*同側胸骨傍リンパ節転移と臨床的に明白な腋窩リンパ節転移が存在する場合の転移;または腋窩または胸骨傍リンパ節転移を伴うまたは伴わない同側鎖骨上リンパ節転移
 - N3a:同側鎖骨下リンパ節転移
 - N3b:同側胸骨傍リンパ節と同側腋窩リンパ節転移
 - N3c:同側鎖骨上リンパ節転移

*[注: 「臨床的に明らかな」は、画像検査(リンパシンチグラフィを除く)または診察あるいは肉眼病理的に検出されるものとして定義されている。]

【病理学的分類(pN)】*
・pNX:所属リンパ節転移が評価できない(例えば、病理検査のための切除がされていない、または以前に切除されている)

・pN0:組織学的に所属リンパ節転移なし、遊離腫瘍細胞(ITC)に対する追加的な検査がない

[注: ITCは、単一の腫瘍細胞または0.2mm以下の小細胞のクラスターと定義されており、通常免疫組織化学(IHC)法または分子的方法でしか検出されないが、hematoloxylin & eosin(H&E)染色で確認されることがある。ITCは通常、悪性の証拠、例えば、増殖や間質反応を示さない]

・pN0(I-):組織学的に所属リンパ節転移なし、IHCが陰性

・pN0(I+):組織学的に所属リンパ節転移を認めないが、IHCが陽性で、IHCクラスター>0.2mmを認めない

・pN0(mol-):組織学的に所属リンパ節転移なし、分子所見(RT-PCR)**が陰性

・pN0(mol+):組織学的に所属リンパ節転移を認めないが、分子所見(RT-PCR)**が陽性

*[注: 分類はセンチネルリンパ節(SLN) 生検を伴うかまたは伴わない腋窩リンパ節郭清に基づいている。SLN郭清のみでその後の腋窩リンパ節郭清を伴わない分類は、センチネルリンパ節を示す(sn)、例えば、pN0(I+)(sn)のように指定される。]

**[注: RT-PCR:逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応。]

・pN1:1~3つの腋窩リンパ節転移、および/またはSLN郭清によって検出されるが臨床的に明らかでない**顕微鏡的胸骨傍リンパ節転移
 - pN1mi:微小転移(>0.2 mm、しかし、2.0 mm以下)
 - pN1a:1~3つの腋窩リンパ節転移
 - pN1b:SLN郭清によって検出されるが臨床的に明らかでない**顕微鏡的胸骨傍リンパ節転移
 - pN1c:1~3つの腋窩リンパ節転移とSLN郭清によって検出されるが臨床的に明らかでない**顕微鏡的胸骨傍リンパ節転移。(4つ以上の腋窩リンパ節転移と関連している場合、その胸骨傍リンパ節転移は腫瘍そのものの重みが増すことを反映するpN3bと分類される。)

・pN2:4~9つの腋窩リンパ節転移、またはリンパ節相互間または周囲組織に固定された同側腋窩リンパ節転移を認めない臨床的に明らかな**胸骨傍リンパ節転移
 - pN2a:4~9つの腋窩リンパ節転移(少なくとも1つの腫瘍>2.0mmの存在)
 - pN2b:腋窩リンパ節転移を認めない臨床的に明らかな*胸骨傍リンパ節転移

・pN3:10以上の腋窩リンパ節転移、または鎖骨下リンパ節転移、または1つ以上腋窩リンパ節転移のある臨床的に明らかな*同側胸骨傍リンパ節転移;または臨床的に陰性の顕微鏡的胸骨傍リンパ節を伴う4つ以上の腋窩リンパ節転移;または同側鎖骨上リンパ節転移
 - pN3a:10以上の腋窩リンパ節転移(少なくとも1つの腫瘍>2.0mmの存在);または鎖骨下リンパ節転移
 - pN3b:1つ以上の腋窩リンパ節転移がある臨床的に明らかな*同側胸骨傍リンパ節転移;または4つ以上の腋窩リンパ節転移およびセンチネルリンパ節生検によって検出されるが臨床的に明らかでない**顕微鏡的胸骨傍リンパ節転移
 - pN3c:同側鎖骨上リンパ節転移

*[注: 「臨床的に明らかな」は、画像検査(リンパシンチグラフィを除く)または視・触診により検出されるものとして定義されている。]

**[注: 「臨床的に明らかでない」は、画像検査(リンパシンチグラフィを除く)または視・触診により検出されないものとして定義されている。]

【遠隔転移(M)】
・MX:遠隔転移の評価ができない

・M0:遠隔転移なし

・M1:遠隔転移あり


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