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長引く咳-吸入薬(合剤)の使用と、無効例で考えるべきこと

2013.12.11 (Wed)
長引く咳…となると、感染症に加えて咳喘息やアトピー喘息、胃食道逆流症(GERD)などが鑑別にあがりますね。治療としては、咳喘息には気管支拡張薬や吸入ステロイド薬、アトピー咳嗽には抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド薬、胃食道逆流症(GERD)による咳にはプロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬…となります。

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長引く咳に関して、日経メディカルオンラインでは、「合剤で早く咳を止め、無効例は合併症など考慮」という記事が掲載されていました。

この記事で国際医療福祉大/山王病院の足立満氏が提案されていることですが、

1) 病歴をしっかり聴取して胸部X線検査で重大な疾患を除外

2) 喘鳴がなく、痰もなく、咳喘息かアトピー咳嗽のどちらかが疑われる場合であれば、「プライマリ・ケアの現場では吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激薬の合剤を最初から投与」


ということを提案されています。

その理由としては、

咳喘息の方がアトピー咳嗽よりもかなり頻度が高いので、咳喘息を想定して合剤を使う。吸入ステロイド薬単剤は両疾患に有効だが、「咳喘息の場合、単剤では効果が表れるまでに1週間程度掛かる。その間に『吸入してもよくならない』と患者が吸入をやめてしまう恐れがある。合剤なら効果の発現が早く、数日で夜間の咳が改善して眠れるようになる」と


とのことだそうです。

この吸入薬の合剤でも無効な場合、多くは咳喘息やアトピー咳嗽にアレルギー性鼻炎・咽頭炎を合併しているため、抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用されてはどうか、と提案なさっています。

長引く咳の患者さんが増える中、ご参考にされてはいかがでしょうか。


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